実写ハリウッド版「聖闘士星矢」製作に東映アニメとソニー・ピクチャーズ

映画

 車田正美の人気マンガ『聖闘士星矢』を原作とした実写ハリウッド映画『Knights of the Zodiac』を東映アニメーションとソニー・ピクチャーズ・グループが製作している。このほど本作の撮影が完了したことが東映アニメーションより発表された。
 本作は東映アニメーションとソニー・ピクチャーズの子会社ソニー・ピクチャーズ・ワールドワイド・アクイジションが手がける。ソニー・ピクチャーズ・ワールドワイド・アクイジションは専門性の高い作品を得意とし、Stage 6フィルム、Affirmフィルム、Destinationフィルムといったブランドを保有する。撮影はハンガリーとクロアチアで行われ、主演となる聖矢役は日本の新田真剣佑が演じる。
 日本での配給は決まっており東映、またソニー・ピクチャーズ・ワールドワイド・アクイジションは日本、中国、中東以外の世界配給を担当する。

 『聖闘士星矢』は1985年より「週刊少年ジャンプ」で連載を開始、現在まで累計発行部数3500万部以上となるヒット作である。発表の翌年1986年にはテレビアニメシリーズが開始、以来数多くのアニメシリーズや劇場アニメが製作されている。東映アニメーションはその多くのアニメーション制作を手がけている。
 その人気は海外に広がり、特にヨーロッパ、ラテンアメリカなどでは現在でも日本を上回るほどだ。マンガ、アニメに加えてゲームや舞台、商品化など幅広い展開がされているのも特徴だ。

 今回の実写映画もそうした海外の人気を期待したものと見られる。監督にはNetflixのドラマシリーズ『ウィッチャー』や『イン・トゥ・ザ・ナイト』製作総指揮のトメック・バギンスキー、脚本ジョッシュ・キャンベル&マット・スタッケンとハリウッド勢となる。
 出演は新田真剣佑のほか、マディソン・アイズマン(『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』)、ディエゴ・ティノコ(『マイ・ブロック』)、マーク・ダカスコス(『ジョン・ウィック:パラベラム』、ニック・スタール(『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』、ファムケ・ヤンセン(『007ゴールデンアイ』)、ショーン・ビーン(『ゲーム・オブ・スローンズ』)ら。日本アニメとハリウッドを融合したアクションに挑むとしている。

 すでに撮影完了としていることから、残す大きな作業はポストプロダクションのみだ。順調にいけば1、2年後には映画が姿を見せそうだ。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 第2回新潟国際アニメーション映画祭
     今年3月に初開催されて話題を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月に第2回を迎える。…
  2. 「アニメーションの表現」
     2023年10月23日から11月1日まで開催されている第36回東京国際映画祭は、昨年より上映本数、…
  3. 『いきものさん』© 和田淳・ニューディアー/東映アニメーション
     日本を代表するアニメーション作家として、いま“和田淳”を筆頭に挙げる人は多いだろう。2010年に『…
ページ上部へ戻る