玩具大手のタカラトミーの好調が続いている。2017年10月27日、同社は2018年3月期第2四半期と通期の連結業績予想を大幅に上方修正した。売上高の伸びに伴い、当初予想より利益も大きく伸びる。
第2四半期までの連結売上高は、従来の800億円から9.4%増え、875億円を予想する。営業利益も30億円から65億円、経常利益も28億円から63億円、当期純利益も21億円から41億円に引き上げられる。
さらに通期連結売上高では、1700億円を1770億円、営業利益80億円を115億円、経常利益を55億円から70億円に変更した。いずれも当初予想より前期を上回っていたが、さらに数字を伸ばすことになる。第2四半期、通期とも前年比増収増益を実現することになる。
業績の好調は国内玩具販売の成長。さらに海外向けの輸出好調に支えられている。「トランスフォーマー」、「ベイブレードバースト」の海外人気が後押しをした。「トランスフォーマー」は、この夏に最新映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』が世界公開され話題を読んでいた。また「ベイブレードバースト」は、ベーゴマにコンセプトを得た玩具とアニメやマンガをメディアミックスで展開する。2016年度からアジアをはじめとする世界でもビジネスを進めている。
「トランスフォーマー」、「ベイブレード」とタカラトミーにとっては、長く続く定番ブランドである。それを新しいかたちでいまの子どもたちに送り出すのが、タカラトミーの事業の核となっている。