徳島「マチアソビVOL.19」8万3000人の人出、来年は第20回を開催

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 四国の徳島市を会場に、人気のアニメやマンガ・ゲームが集まるイベント「マチアソビ」が、2017年でスタートから8年を迎えた。当初は年に3回、現在の初夏と秋の年2回というハイピッチの運営もあり、2017年9月23日から10月6日までのイベントで、開催は「VOL.19」、第19回にまで達した。
 イベントの盛り上がりは回数だけではない。「マチアソビ」の楽しさが広く知られるようになるに連れ、イベントの参加者もどんどん増えている。「VOL.19」には会期を通じて8万3000人が参加した。

 「マチアソビ」は一過性のイベントの終わらせない工夫を数々盛り込んでいるが、会期がいくつかの分かれているのもひとつだ。「VOL.19」では9月23日から29日を“FIRST RUN”、9月30日から10月6日を“SECOND RUN”、そして10月7日から9日までの3日間を“CLIMAX RUN”と位置づける。2週間以上にわたり、祭りが続くという趣向だ。
 特に今回は、FIRST RUN、SECOND RUNの参加者が過去最高になったという。さらに地域の店舗が特別メニューやオススメメニューを用意し、それをビンゴカードと伴に巡るグルメハントの参加者も過去最高だった。

 マチアソビは、地元出身の近藤光氏が代表を務める人気のアニメスタジオUfotableが中心になり、アニメやゲーム、マンガなどのイベントとして始まった。アニメブームとも言える昨今は、数多くのアニメのイベントが毎年開催されている。
 しかしマチアソビは、様々な点でそれらと一線を画している。まず東京などの都心ではなく、地方都市である徳島を会場に選び、地域との密着をみせる。
 また商業的なリターンを直ぐに求めるのでなく、ファンの満足度を上げることで、アニメ・マンガ・ゲームカルチャーへの貢献が目指されている。
 イベントに参加するのはUfotableだけでない。こうした主旨への賛同や、イベントの居心地のよさから多くの業界関係者が手弁当で参加する。それがさらに多くの人を呼ぶ好循環を巻き起こしている。2018年にはいよいよ第20回を迎える。国内を代表するカルチャーイベントとしてますます盛り上がりそうだ。

マチアソビ http://www.machiasobi.com/

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