東京アニメアワードフェスがコンペ部門作品発表 世界からエントリー1千作品以上

東京アニメアワードフェスティバル2020

 2020年3月13日から16日までの4日間、東京・池袋で開催される東京アニメアワードフェスティバル2020(TAAF2020)がコンペティション部門のノミネート作品を発表した。長編部門はロシア、フランス、ドイツ、ルーマニアの各国から出品された4作品、短編部門は世界各国から32作品が選ばれた。
 東京アニメワードフェスティバルのコンペティション部門は2007年にスタートし、2020年で7回目を迎える。東京を世界のアニメーションハブにすることを目的に、国内外からクオリティとオリジナリティの高い作品を集め上映することで、東京から世界への文化発信を目指している。
 今回は長編部門には22ヵ国・地域から29作品、短編部門には67ヵ国・地域から1054作品のエントリーがあった。コンペティションの規模は年々規模しており、長編部門、短編部門とも昨年を大きく上回った。

 長編部門に選ばれたのは、ロシアの『The Snow Queen: Mirrorlands』とフランスの『The Swallows of Kabul』、ドイツの『Fritzi – A Revolutionary Tale』、そしてルーマニアの『Marona’s Fantastic Tale』である。
 近年、世界的に長編アニメーションの制作は劇的に増加し、その表現も内容も多様化している。そのなかで政治的な問題をアニメーションで描くのはひとつの潮流になっている。TAAF2020もそうしたトレンドを反映している。『The Swallows of Kabul』はタリバン政権下のアフガニスタンが舞台、『Fritzi』は1989年のベルリンの壁崩壊を映画いた。
 『Marona’s Fantastic Tale』は犬の視点から、様々な飼い主たちとの人生を描き出す。『The Snow Queen: Mirrorlands』は、ロシアの民話『雪の女王』をフル3DCGで映像化した。ディズニー版の『アナと雪の女王』との比較も楽しめそうだ。

 短編部門は、手描き、CG、ストップモーションと様々な表現方法、題材も様々だ。TAAFでは子ども楽しめるスロット1と、少し玄人向けのスロット2、そして大人向きのスロット3の3プログラムにわけて映画祭の期間に上映する。
 日本からはフィンランド出身日本で活動するVaara Jariさんの『The Hunter(ワーラ ヤリ)』、植村真史さんの『I SEE YOU』が選ばれている。

 短編部門、長編部門とも、映画期間中に制作者のトーク付き上映と一次選考委員解説付き上映を予定する。審査委員による選考を経て、映画祭最終日に各部門の受賞者が発表される。

東京アニメアワードフェスティバル2020
https://animefestival.jp/ja/

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