アヌシー国際アニメーション映画祭(Festival International du Film d’Animation d’Annecy)とその併設国際見本市MIFAが、2017年10月30日に、東京・六本木でイベントの紹介セミナーを開催することになった。
映画祭を統括するディレクターのマルセル・ジャン氏とMIFAのトップであるミカエル・マラン氏が来日し、現在世界で最も重要なアニメーションイベントとされるアヌシーとMIFAについて語る。当日はさらに映画祭への参加や出展の具体的な方法も説明される。
セミナーは期間中開催されている第30回東京国際映画祭と連携するプロジェクトで、日本コンテンツの海外展開を支援するJ-LOP4の事務局が主催する。国際映画祭と日本の企業・団体を結びつけることで国内アニメーション産業の振興を目指す。
映画祭やMIFAへの参加、出展を検討する関係者などを対象とする。参加費用は無料だが先着150名で、ネットから申し込む。
アヌシー映画祭は、1960年にカンヌ映画祭のアニメーション部門が独立するかたちで設立。世界最大、そして最も古いアニメーション映画祭として広く知られている。日本ではこの夏、そのコンペティション部門で湯浅政明監督の『夜明けを告げるルーのうた』が日本作品から22年ぶりに長編部門グランプリ(クリスタル賞)を受賞したことが話題を読んだ。
しかしアヌシーへの関心の高まりは、日本だけの話ではない。近年、世界のアニメーションシーンでも急激に存在感が高めている。それは歴史や規模でなく、様々な点で世界のアニメーションシーンに大きな影響を与えているためだ。
映画祭の伝統的なコンペティション、作品の特集上映に加えて、ビジネス、テクノロジー、人材・リクルート、教育と様々な領域をカバーし世界をリードする。とりわけビジネスはMIFAを中心に企業のビジネス交渉・情報交換の場、企画のプレゼンテーションなどで役割が拡大している。世界のアニメーションビジネスの最新動向を得る場所として活用されている。
今回来日するひとりで運営団体CITIAのアーティスティックディレクターのマルセル・ジャン氏は、2012年に映画祭のトップに就任。映画祭の大胆な展開を指揮してきた。映画祭の戦略についても貴重な話が聞けそうだ。
「アヌシー国際アニメーション映画祭」紹介セミナー
https://www.vipo.or.jp/news/14592/
日時: 2017年10月30日(月) 13:00〜14:45
会場: 六本木アカデミーヒルズ49 オーディトリアム
主催: J-LOP4補助金事務局(特定非営利活動法人映像産業振興機構[VIPO])
参加料: 無料
定員: 150名