アヌシー映画祭/国際見本市デジタル版、1万5000人参加で閉幕

アヌシー国際アニメーション映画祭/国際見本市MIFA

 新型コロナ感染症の世界的な拡大を受けて、アヌシー国際アニメーション映画祭/国際見本市MIFAが6月15日から30日まで2週間オンラインイベントとして開催された。初のデジタル映画祭・見本市となったが、有料となる期間中の映画祭登録者数は1万5570人にもなった。参加者は世界111ヵ国からに及び、例年のリアルイベントにも匹敵する規模だ。
 全体登録者のうちおよそ1/4にあたる4130人は、企画ピッチや番組販売、ビジネスカンファレンスにも参加できるMIFにも登録している。映画祭の登録は15ユーロ(約1700円)、MIFAは110ユーロ(約13000円)の料金が必要であることを考えれば、こちらも上々の成果だ。

 オンライン版の成功の理由は、豊富なプログラムにあるだろう。オンライン配信という制約上、全編を紹介できない長編映画はあったものの期間中は200以上の作品が配信され、32のミーティングイベント、40のMIFA企画が実施された。映画祭/見本市のかなりの機能をオンラインに移行した。
 ビデオの延べ視聴回数は14万3000回に達した。オンラインを通じてビジネスミーティングも活発だった。従来はフランス・アヌシー市に来られなかった人たちの取り込みも成功した。

 2020年はオンラインでの開催となったが、2021年はアヌシー市、現地での開催を目指す。開催日程も発表されている。2021年6月14日から19日まで6日間を予定する。2012年の目玉は、今年予定されながら、2021年に持ちこされた映画祭60周年記念になる。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. MIFA東京都ブース2023
     東京都がこの10月、11月に、アニメーション分野で海外進出を目指す企業や個人事業主に向けた連続セミ…
  2. 新潟国際アニメーション映画祭
     2023年3月に第1回が実施され好評を博した「新潟国際アニメーション映画祭」の第2回開催が、このほ…
  3.  日本のアニメが国内外で人気を博する一方で、アニメーション制作の現場の疲弊が進んでいる。慢性的な人材…
ページ上部へ戻る