
映像産業振興機構(VIPO)が、6月にフランス・アヌシーで開催される映画祭併設見本市MIFAを活用した国内のアニメーションクリエイター・事業者の支援活動を実施する。この参加企業・作品、クリエイターの募集をこのほど開始した。経済産業省令和6年度「クリエイター・ 事業者支援事業費補助金(クリエイター・事業者海外展開促進)」の一環だ。
募集はいくつかの分野があり、ひとつは制作段階にある作品を持つ企業に向けたビジネスチャンスの提供。もうひとつはインディーアニメーションとクリエイターの海外紹介である。
プロジェクトはいずれも、10日から13日までの4日間行われるMIFAの商談エリアが中心となる。VIPOは会場内にブースを設けて、作品や企業・クリエイターの紹介を行う。
MIFAは6月7日から15日まで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭の併催見本市で、アニメーションだけの国際見本市としては世界最大、映画祭と合わせて多数のアニメーション業界関係者が現地を訪れる。ここで国際的なビジネスチャンスの創出を目指す。
企業向けの商談ブースの対象となるのは、WIP(Work in Progress/制作中)段階の作品を持っている企業である。たとえばアヌシーのWork in Progress部門に出品したが、現地で常設のミーティングスペースを持たない場合なども想定している。映画祭に出品してない場合でも、参加は可能だ。
商談ブースを活用のほか、海外のアニメプロデューサーとの商談や1企画数分程度のピッチング参加も予定している。参加費は無料、募集は5社程度。選ばれると1社当たり1名分のMIFA登録費用を事務局が負担する。2025年4月15日17時まで応募を受けつける。
アヌシーの映画祭・MIFA会期中は、会場近くのホテルのロビー、カフェなど常に満員でミーティング場所の確保に苦労する企業も多い。ミーティング相手の確保にも苦労が多い。そうした企業にとっては、価値のあるプログラムになりそうだ。
もうひとつのインディー向けのプロジェクトも、MIFA会場を利用する。ブース内でインディークリエイターを紹介するパネルやモニターを設置して作品とクリエイターを紹介する。また海外のアニメプロデューサーとの商談もアレンジする。通訳も手配される。
こちらの募集は4月9日17時まで、日本のインディークリエイターと企業で海外PRと海外セールスを目指すものとしている。15名(社)程度を予定する。クリエイターが現地に渡航する場合は、1名分のMIFA登録費用を事務局が負担する。渡航宿泊費、現地移動費などは参加者が自身で負担する必要がある。
詳細はいずれもVIPOのサイトの告知ページで確認できる。
【アヌシー国際アニメーション映画祭併設マーケットMIFAにてWIP作品のための商談ブース参加企業を募集】
https://www.vipo.or.jp/news/45141/
【MIFA(アヌシー国際アニメーション映画祭併設マーケット)にブース内で展示・紹介するインディーアニメを募集】
https://www.vipo.or.jp/news/45139/