放送大手のフジ・メディア・ホールディングスは、2017年7月31日に18年3月期第1四半期の決算発表をした。連結売上高は1490億7900万円(1.8%減)と小幅減少だったが、営業利益は33億円(52.0%減)、経常利益は57億7600万円(38.9%減)、当期純損失は42億200万円(37.9%減)と利益での減少幅が大きかった。
放送収入が落ち込んだほか、前期にあったフジテレビであった大型作品のイベントがなかったのも響いた。また映像音楽事業、カタログ販売のセシールも苦戦した。
放送事業はフジテレビが苦戦したが、BSフジは増収増益を好調だった。ニッポン放送はイベント事業の収入が伸びたが放送収入は減少、減収赤字となった。放送事業全体は、売上高728億8400万円(6.9%減)、営業利益は16億5900万円(68.1%減)である。
番組制作やイベント受注が増加した制作事業は増収増益。売上高114億7600万円(9.2%増)、営業利益2億4400万円。
ポニーキャニオンやフジパシフィックミュージックなどで構成される映像音楽事業は、売上高109億900万円(2.0%減)、営業損失が7億4400万円。
ポニーキャニオンの売上高は71億700万円(7.1%減)、営業損失9億4900万円(前年同期5億6100万円)。ヒット作がなくパッケージ販売が不振だった。また在庫の廃棄損を計上したことで赤字幅が拡大している。今後はパッケージ以外の分野への多角化を目指す。フジパシフィックミュージックは、著作権使用料収入が好調だった。