2017年10月26日から11月3日まで、東京・六本木地区を中心に開催される東京国際映画祭がスペシャル企画を一挙に発表した。今年は第30回の節目を迎えることもあり、オフィシャルコンペティションだけでなく特別企画も満載となる。
まず話題をなりそうなのが、10月31日に東京国際フォーラムに登場する「ゴジラ」シネマ・コンサートである。映画の上映にライブ演奏と共に楽しむシネマ・コンサートは近年、大きなトレンドを生みだしているが、映画祭では1954年の映画『ゴジラ』でこれを実現する。本多猪四郎監督、特技監督・円谷英二の本作は、伊福部昭の音楽もまた傑作とされているだけ、生オーケストラの音が映像をさらに彩りそうだ。
演奏は国内を代表するオーケストラの一つ東京フィルハーモニー。当日は初代のゴジラのスーツアクターである中島春雄さん、『ゴジラvsビオランテ』などの富山省吾プロデューサー、そして映画監督の樋口真嗣さんのトークも予定されている。
また今回の新たな発表企画が「ミッドナイト・フィルムェス!」、ふたつの野外上映、「ジョージ・イーストマン博物館 映画コレクション」である。「ミッドナイト・フィルムェス!」はオールナイト上映プログラムで、ホラー映画特集やアニメの一挙見も予定する。どんな作品が上映されるかは今後の発表が期待される。
野外上映は、「Tower Light Cinema」と六本木ヒルズアリーナを会場する「Cinema Arena 30!」となる。「ジョージ・イーストマン博物館 映画コレクション」は国立近代美術館フィルムセンターとの共催で、クラシックムービーを35㎜で上映する。映画祭ならではの、映画文化振興だ。
映画祭では、引き続きアニメーション特集も企画している。すでに「原恵一の世界」の開催を発表している。「クレヨンしんちゃん」シリーズから、『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』まで原監督の多彩な世界が登場しそうだ。
第30回東京国際映画祭
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