マーベラス第1Q オンラインゲーム不振もアニメ・ステージ好調で利益カバー

ファイナンス決算

 エンタテイメント企業のマーベラスは2017年7月31日に、2018年3月期第1四半期決算を発表した。連結売上高は48億2200万円と22.3%減だったが、営業利益は7億800万円(11.1%増)、経常利益は7億1100万円(73.4%増)、そして当期純利益は5億2800万円(74.5%増)と逆に大きく伸びた。
 これは同社の各事業部門のまだら模様の業績が反映したかたちだ。オンライン事業が不調の一方で、コンシュマーゲームのリピート販売やアニメ・ステージが好調だった。

 オンライン事業は、主力ゲームの『剣と魔法のログレスいにしえの女神』が前年同期と比べて低調だった。また4月にリリースしたPC 向けブラウザゲーム『天歌統一ぷろじぇくと』が不調で、短期間でサービス終了を決定、開発費用を一括計上した。事業部門の売上高は23億3000万円(37.3%減)、営業利益は3億1300万円(45.7%減)の減収減益となった。
 一方で5月サービス開始のスマートフォン向けゲームアプリ『戦刻ナイトブラッド』が1ヶ月足らずで200万ダウンロードを突破した。秋からはテレビアニメの放送も決まっており今後のビジネス拡大を目指す。さらに今後『おそ松さん よくばり!ニートアイランド』、フジテレビグループと手を組む『ORDINAL STRATA(オーディナル ストラータ』、LINEとの共同事業となる『千銃士』などの大型タイトルが相次ぐ。第2四半期以降の業績に期待をかける。

 コンシュマー事業は、第1四半期は国内で新作がなかったことから売上高は13億3800万円(13.2%減)にとどまった。しかし、『Fate/EXTELLA』や『閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH』のリピート販売が好調であった。リピート販売は利益率が高いことから、逆に営業利益は2億7100万円(119.5%増)と大きく伸びた。
 また海外事業も順調だった。『STORY OF SEASONS: Trio of Towns』、『SENRAN KAGURA ESTIVAL VERSUS』の販売、アミューズメント部門も海外でポケモン関連タイトルが稼働した。

 音楽映像事業は、売上高11億6400万円(23.1%増)、営業利益は2億7100万円(119.5%増)の増収増益である。テレビアニメやステージ制作が牽引した。アニメ『刀剣乱舞-花丸-』のパッケージ販売が好調、『東京喰種』の番組販売も国内と海外で好調であった。
 ステージは5月公演の新作「舞台『ジョーカー・ゲーム』」のチケットが完売。さらに「ミュージカル『薄桜鬼』原田左之助篇」、ミュージカル『テニスの王子様』」が貢献した。同社の特長ともなっているステージ部門だが、現在はライブ上演だけでなく、様々なビジネス開発がされている。舞台・ミュージカルの映像パッケージ販売、ライブビューイング、さらに配信と収入も多角化している。
 アニメは今後も大型タイトルが控えている。17年10月からはアニメ『戦刻ナイトブラッド』、今冬に『Fate/EXTRA Last Encore』、アニメ『刀剣乱舞-花丸-』2期の放送がスタートする。マーベラスの出資アニメタイトルは必ずしも数が多くないが、自社の得意とする女性向け作品を中心にゲームや舞台とも連動を図れる作品と方向性が確かだ。

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