2017年夏、米国の首都ワシントンDCに日本のアニメソングが集結する大型ライブが開催されることになった。8月11日から13日の3日間、米国ワシントンDCで実施される日本アニメイベント「オタコン(Otakon)」を実施するオタコープ(Otakorp)、期間中に日本のアニソンアーティストが出演する「ANISONG WORLD MATUSRI “祭”」の開催を発表した。
オタコープはANISONG WORLD MATUSRI “祭”製作委員会と協力し、ライブコンサートをはじめ、期間中いくつものイベントを実施する。出演アーティストや会場、日程などは後日発表する。また出演アーティストの第1弾としてJAM Projectが明らかにされた。
オタコンは1994年にスタートした米国の日本アニメ・マンガイベントの老舗だ。長年東海岸のアニメエキスポと並んで、米国の二大イベントとして知られてきた。しかし、会場としてきたボルチモア市のコンベンションセンターの収容人数もあり、近年の来場者数はアニメエキスポに引き離されていた。
2017年は会場をワシントンDCに移すことで、会場面積を拡大し、これを機にさらにイベントを盛り上げる。ANISONG WORLD MATUSRI “祭”は、その目玉のひとつになりそうだ。
ANISONG WORLD MATUSRI “祭”は、2016年にロサンゼルスのアニメエキスポ2016と連動開催されたアニソンフェスティバルである。期間中に、7000人収容のマイクロソフトシアターで行った「JAPAN SUPER LIVE」、日本の人気バンド2組OLDCODEXとFLOWが競演したJAPAN BAND BATLE、『ラブライブ!サンシャイン!!』イベント、ONE PUNCH MATSURI at AX~の4つのメインイベントを実施した。
アニメエキスポと連動したが、主催は日本企業6社からなる製作委員会。日本アニメーション振興会が運営するアニメエキスポとは独立したかたちで、入場チケットの販売も、製作委員会が取り扱った。日本企業と米国のアニメイベントの新しいかたちの協力としても、注目を浴びた。製作委員会には、ランティス、ソニー・ミュージックエンタテインメント、アミューズ、バンダイビジュアル、バンダイナムコライブクリエイティブ、アニメコンソーシアムジャパンが参加していた。
アニメエキスポは、2017年もアニメエキスポ2017の期間のうち6月30日と7月1日 にANISONG WORLD MATUSRI “祭”を開催することを予告している。今回のオタコンの発表と合せると、2017年夏は米国の東海岸、西海岸それぞれで最大規模の日本アニメイベントにANISONG WORLD MATUSRI “祭”が登場する。
OtakonでのANISONG WORLD MATUSRI “祭”は初であるが、Otakonは毎年冬にラスベガスで開催するオタコン・ベガスでは、2015年に「Anisong World Tour Lantis Festival」と協力している。こちらは製作委員会の主要メンバーであるランティス、アミューズなどが主催していた。そうしたつながりも、2017年のイベントとつながったとみられる。
一方、オタコンの今回の発表では、製作委員会のメンバーはランティス、アミューズ、バンダイビジュアル、バンダイナムコライブクリエイティブの4社のみを言及している。ソニー・ミュージック、アニメコンソーシアムジャパンは含まれておらず、2016年と座組みがやや変わることもありそうだ。