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クランチロールからオリジナルTVアニメ「URAHARA」 久保亜美香監督、白組&EMTスクエアード
- 2017/7/13
- テレビ/配信/映像ソフト, ニュース
日本のアニメがネット配信を通じて世界中に広がる中で、映像配信プラットフォーム発のオリジナルアニメが注目を浴びている。NetflixやAmazonプライムビデオといった大手プラットフォームが自社独占配信タイトルを次々に発表している。
その中で日本アニメの海外向け配信最大手のクランチロールからオリジナルのテレビアニメシリーズが誕生することになった。2017年10月からスタートする『URAHARA』である。原作はクランチロールで連載中のイラストノベル『PARK: HARAJUKU Crisis Team!』。東京・原宿を舞台に、異星人と戦う3人の少女たちの姿を描く。
主人公の3人は、原宿で「PARK」という期間限定ショップを展開していたが、そこにある日宇宙人がやって来て、人間が生んだ文化を奪っていく。突然現れた不思議な少女がきっかけで、3人は原宿を守るために立ち上がる。
作品は世界からも注目される日本のカワイイオシャレカルチャーと、ちょっとギークなオタクカルチャーが融合するようだ。アニメ音楽のアーティストとして活躍、そしてカワイイカルチャーを体現する春奈るな、やはりカルチャー界隈のトレンドリーダーでもある声優・上坂すみれ、石見舞菜香の3人がキャストを担当することからも、本作の方向性も窺える。
ストーリー、世界観に加えて、制作スタッフ、枠組みもこれまでになくユニークだ。『URAHARA』はクランチロールにとって初のプロデュース作品となる。さらにプロジェクトには、中国の映像プラットフォームのビリビリ動画も参加する。日本、米国、中国をつなげるグローバルな取り組みとなった。
監督の久保亜美香は、大学時代に制作した短編アニメーション『おはなしの花』が多くの賞を受賞し注目を浴びた。その後、カナダに留学、国際映画祭審査員を務めるなどグローバルに活躍。プロデューサー、監督、そして短編アニメーション映画のサイト「tampen.jp」の編集長を務める。今回は、テレビアニメシリーズの監督に挑む。
原案のパトリック・マシアスは、『オタク・イン・USA―愛と誤解のAnime輸入史』の著書もある北米の日本ポップカルチャー批評の第一人者として有名だ。それに演出主任の荒川真嗣、シリーズ構成の高橋ナツコと、日本のアニメ界の実力派が固める。
さらにアニメーション制作は白組とEMTスクエアード。白組は『STAND BY ME ドラえもん』や『シン・ゴジラ』でもお馴染みだが、『URAHARA』ではオシャレなビジュアルのシリーズに挑む。EMTスクエアードは『にゃんこデイズ』の制作で知られている。
これまでの想像を超えた取り組みで、日本から世界に届けられる『URAHARA』が、アニメ業界にどんなインパクトを与えるのかも注目だ。
TVアニメ『URAHARA』 http://urahara.party/
[スタッフ]
監督: 久保亜美香
演出主任: 荒川真嗣
シリーズ構成: 高橋ナツコ
原案: パトリック・マシアス(クランチロール)
キャラクター原案: たなか麦(PARK)
キャラクターデザイン: 藤田まり子
メカデザイン: やまだたかひろ
タイトルロゴデザイン: NC帝國
アニメーション制作: 白組×EMTスクエアード