オタワ国際アニメーション映画祭 湯浅監督作品、長編コンペに2作同時ノミネート

オタワ国際アニメーション映画祭

 6月にフランスで開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭にて、『夜明け告げるルーのうた』で長編グランプリ(クリスタル賞)に輝いた湯浅政明監督の海外で快進撃が続いている。2017年9月20日から開催されるオタワ国際アニメーション映画祭が、早くも長編アニメーション部門のオフィシャルコンペ作品を発表した。
 このなかに湯浅政明が監督する作品が2本ライナップされた。ひとつは『夜明け告げるルーのうた』、もうひとつは2017年春に日本で公開された『夜は短し歩けよ乙女』だ。

 長編映画部門のオフィシャルコンペティションは、このほか韓国・チェ・ジョンドク監督の『My Dogs, Jinjin and Akida』、米国のクライド・ピターソン監督のストップモーション・アニメーション『Torrey Pines』である。さらに現在は調整中としてタイトルを明かさなかった作品を加えて全5本となる。
 5作品のうち2作品が、湯浅監督と驚きの展開となった。この中からグランプリも選ばれるだけに、アヌシーに続き目が離せない。

 オタワ国際アニメーション映画祭は、1976年にカナダ映画協会(CFI)の主催でスタートした。アヌシー、広島、サグレブと並ぶ世界四大アニメーション映画祭のひとつとして知られている。
 これまでに長編部門では山村浩二監督『カフカ 田舎医者』、短篇部門で二瓶紗吏奈監督『帽子をかぶった小さな人々』、山村浩二監督『頭山』がグランプリを受賞している。また湯浅監督も2013年には、『キックハート』が短編部門のオフィシャルコンペに選ばれている。

『夜明け告げるルーのうた』は、国内公開は2017年5月。湯浅政明は監督のほか脚本も吉田玲子と共に担当した。人魚伝説のある鄙びた漁港の町を舞台に、心を閉ざした少年カイと人魚の少女ルーとの交流を描いた。
 一方、『夜は短し歩けよ乙女』は森見登美彦の人気小説を原作、脚本に人気劇団・ヨーロッパ企画の上田誠、キャラクター原案にイラストレーターの中村佑介と当代の人気クリエイターが並ぶ。ポップでおしゃれ、かつアバンギャルドな恋愛ストーリーが繰り広げられる。こちらは2017年4月国内公開で、2ヵ月連続の湯浅作品の劇場公開と話題を呼んでいた。

 オタワ国際アニメーション映画祭では、若者部門(4歳から8歳向け)ににも日本から宮澤真理の『こにぎりくん』「うんどうかい」が選ばれている。短編部門の発表は、後日となる。

オタワ国際アニメーション映画祭
The Ottawa International Animation Festival

https://www.animationfestival.ca/

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