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東映アニメ「おしりたんてい」 YouTubeで新作オリジナルアニメを無料公開
- 2017/6/1
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東映アニメーションが、可愛いキャラクターの登場する新作オリジナルアニメをネット上で無料リリースする。ポプラ社が発刊する児童出版『おしりたんてい』をアニメ化、5月30日よりYouTubeで配信を開始した。
原作となる児童書は、日本の作家・トロルが2012年より描いてきた人気作。これまでに絵本が6タイトル、読み物4作品がポプラ社から刊行されている。シリーズ累計は150万部を突破する。
人気の秘密は主人公「おしりたんてい」のキャラクターのインパクトにある。見た目は“おしり”なのに、レディーに優しく、推理はキレルという設定だ。さらに推理物語や、犯人を追い詰める際に繰り出す必殺技の面白さにもある。幼児から小学校低学年の男女を中心に大きな支持を集める。
アニメ化プロジェクトは、まず2017年5月31日(水)よりYouTubeにて全世界に向けた無料配信で開始した。第一話は予告編の位置づけで長さ3分あまり、キャラクターや世界観の紹介となっている。絵本や読み物の名場面をアニメ化した。
製作は東映アニメーション。監督に東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻出身の若手の石谷恵を起用するのも面白い試みだ。出演声優の豪華さもみどころのひとつになっている。おしりたんてい役は、『Yes!プリキュア5』のキュアドリーム役や『BORUTO-NARUTO NEXT GENERATIONS-』のうずまきボルト役などの三瓶由布子を起用した。相棒となる犬のブラウン役『魔法つかいプリキュア!』のモフルン役の齋藤彩夏、ナレーションは渡辺いっけいが務める。
東映アニメーションは、児童向けの新たなアニメシリーズに位置付ける。書籍だけでなく、映像でも子どもたちの支持を目指すという。その手段としてYouTubeを活用する。
アニメ会社の老舗として知られる東映アニメーションだが、ネットの動画配信を使ったプロモーションには従来から積極的だ。とりわけ若い世代の視聴が多いYouTubeに力を入れる。
2014年にスタートした東映アニメーションYouTube公式チャンネルは、作品ごとの公式チャンネルとは別に人気アニメの予告編や解説番組、ミニ番組を配信する。往年の劇場アニメやテレビシリーズのエピソードを丸々配信するものも少なくない。チャンネル登録者は13万人超、累計視聴は5000万回を超える。東映アニメーションが新世代のメディアとしてYouTubeの役割を重視していることも窺える。
完全新作のアニメを無料配信する東映アニメーションも、そんな意欲的な試みのひとつだ。東映アニメーションYouTube公式チャンネルでは、今年4月からすでにコーエーテクモゲームスと共同製作する『拡張少女系トライナリー』の無料配信も実施している。
YouTubeを活用する東映アニメーションが『おしりてんてい』で、今後、どんなビジネスを目指すのかが注目される。
『おしりたんてい』
http://www.oshiri-tantei.com/
東映アニメーション公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/ToeiAnimationjp