中国の配信プラットフォーム「ビリビリ」 シンガポールの旅行・自然の実写番組を大量購入

企業ニュース

中国での日本アニメ配信の有力サイトとして知られるビリビリ動画が、配信作品のジャンル拡大を狙っているようだ。ビリビリはシンガポールの番組流通・プロダクションエージェンシーであるボマンブリッジ・メディア(Bomanbridge Media)から、旅行や自然などをテーマにした実写番組を大量に購入した。11月15日に、ボマンブリッジがビリビリとの契約を発表した。
ビリビリが購入するのは、約110時間に及ぶ数々の実写番組である。脱出ゲームの第一人者の活躍にフォーカスする『Escape or Die』、犬が持つ隠された能力に迫る『Extraordinary Dogs』『The Wonder of Dogs』、英国の知られざる場所をドローンで紹介する『Hidden Britain by Drone』、英国の有名シェフによる『When Patrick Met Kylie』といった作品が並ぶ。旅や動物、食などのドキュメンタリーが多くなっている。

ビリビリ動画は2010年に、日本のニコニコ動画にインスパイアされ中国で動画配信サイトとしてスタートした。若者を中心とした動画投稿とユーザーのコメントの書き込みスタイルが特徴となっている。日本のアニメの人気が高く、マンガやゲーム、さらに現地のポップカルチャーに関連した歌やダンス、エンタテイメントなどが集まっている。
一方、過去数年は正規配信ライセンス獲得による公式配信に力をいれている。とりわけ日本アニメに熱心で、人気の深夜アニメを日本での放送直後から即日配信する。

中国のオタクのための配信プラットフォームの性格が強いビリビリにとって、今回のボマンブリッジの番組は異色だ。ビリビリはこれまでにも一般番組も扱ってきたが、今後はこうした番組も積極的に取り上げ、サイトのウィングを広げるようだ。オタク層だけでなく、より幅広い視聴者の取り込みの狙いもあるかもしれない。
放送規制が強い地上波テレビに比べて映像配信では、現在、多数の日本アニメが中国のファンに届けられている。しかし、今後は配信に対する規制がより強まることが予想され、現在のような同日配信が続くかは不透明だ。そうした状況も踏まえてのビリビリの番組多様化もありそうだ。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 新潟国際アニメーション映画祭
     2023年3月に第1回を予定する新潟国際アニメーション映画祭が、11月1日に新たな概要を情報公開し…
  2. クランチロール
    末平アサ氏(チーフコンテンツオフィサー)インタビュー  2021年8月にソニーグループが、米国に拠…
  3.  2022年9月21日から25日まで5日間にかけてカナダで開催された第46回オタワ国際アニメーション…
ページ上部へ戻る