30年ぶりのテレビ新シリーズとして話題を呼んだ『ルパン三世 PART4』が、米国の大手テレビチャンネル「adult swim」にて放送されることになった。2017年6月17日(土)より、深夜帯でスタートする。
「adult swim」は、アニメ番組などが人気の放送局カートゥーンネットワークが運営している。キッズ向けのカートゥーンネットワークに対して、ヤングアダルト向けのエッジを聞いたアニメーションやドラマを得意とする。土曜日の夜は、新作タイトルが並ぶ「adult swim」のゴールデンアワーにあたる。現在は『進撃の巨人』、『機動戦士ガンダムUC』、『ドラゴンボール 超』などが放送されている。
『ルパン三世 PART4』は、モンキー・パンチのマンガを原作すると人気アニメの最新テレビシリーズ。アニメ化は1971年に宮崎駿や高畑勲も制作に参加した全23話のテレビシリーズが初めて。これが人気を博し、その後、テレビシリーズ、映画、テレビスペシャル、OVAと数々の作品が世に送り出されてきた。
しかし、テレビシリーズは1985年以来、30年ぶりとなっている。日本テレコムがアニメーション制作、総監督に名アニメーターとして知られる友永和秀を起用したのも話題を呼んだ。
また作品の国際的な取り組みも注目された。製作発表は2015年10月にフランス・カンヌで開催された国際番組見本市MIPCOM。そしてテレビ放送は、イタリアの大手テレビ局RTIが世界に先駆けて行った。RTIの協力があっての企画となっている。
作品の舞台も、イタリアとサンマリノのからスタートする。ルパン三世、次元大介、石川五ェ門、峰不二子、銭形警部に加えて、謎のセレブ・レベッカ・ロッセリーニ、イギリス諜報部MI6も巻き込んだワールドワイドなものになっている。
制作当初より世界マーケットを意識していた。それがいよいよ米国に進出することになる。
アニメを製作するトムス・エンタテイメントによれば、『ルパン三世』は今年50周年を迎える。これを記念したマーケティング計画を現在進めているが、その一貫として米国での展開も進めるという。
これまで『ルパン三世』の海外での人気は、ヨーロッパが中心だった。従来に比べて、シリアスで大人っぽい味わいを持った『ルパン三世 PART4』が米国でどのように受け入れられるのか?今後の展開が期待される。