臨海副都心に「ラブライブ!虹ヶ咲学園」無料巡回バス、アニメツーリズム実証プロジェクト

臨海副都心に「ラブライブ!虹ヶ咲学園」

 アニメ会社のサンライズ、旅行会社のJTB、地図ポータルのナビタイムジャパン、日の丸自動車興業、一般社団法人東京臨海副都心まちづくり協議会ら協力して、東京臨海副都心地区で人気アニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』(ニジガク)オリジナルバスを運行する。2022年1月22日、23日の2日間、「ニジガク」のラッピングをしたオリジナルバス「ニジガクスクールバス」が、お台場・有明地区を巡る。
 巡回スポットは作品のモデルとなった各地域で、乗客はネット予約を通じて無料で専用巡回バスに乗車できる。車内アナウンスを作中のキャラクターを演じる声優が担当するなど、イベントも盛り込んだファンにうれしい企画だ。

 巡回バス運行は、観光庁の実施する「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」の一環である。観光バスを軸に誘客と周遊促進と地域活性化を目指したアニメツーリズムの実証実験として採択された。
 巡回バスは東京ビッグサイト、アクアシティ、日本科学未来館といったスポットを効率よく回る。中心エリアから離れたエリアへの送客も含めて設計されている。車内アナウンスは作中で高咲侑役を演ずる矢野妃菜喜によるもので、作品にちなんだエピソードや観光案内もする。
 このほか「東京ウォーターフロントシティガイドマップ」とコラボレーションしたオリジナル観光案内マップ作成する。また特設サイト「TOKIMEKI♪ODAIBA BUS~With You~」も設け、関連情報を発信する。

臨海副都心に「ラブライブ!虹ヶ咲学園」

 昨今は「聖地巡礼」と呼ばれる映画やアニメ、ドラマの舞台となった場所を観光で訪れることが増えている。そうした舞台は必ずしも至便な場所でなく点在していることも少なくない。今回は東京区内となったが、実証結果はコンテンツツーリズムの促進の効果を確認するものととして今後広い地域で参照にされそうだ。
 『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』は、サンライズがアニメーション制作する『ラブライブ!』の最新作。シリーズは2017年より続くが、本作では東京・お台場を舞台にしている。2020年10月よりテレビアニメ1期を放送。2022年4月からは2期の放送を予定している。

特設サイト「TOKIMEKI♪ODAIBA BUS ~With You~」
https://www.navitime.co.jp/static/maas/html/tokyo/2021/odaiba_project.html
実証実験期間:2022年1月22日(土)、 1月23日(日)
チケット予約ページ https://odaibaproject-2021.peatix.com
料金:無料

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