映像配信の「bonobo」 17年6月末でサービス終了へ 権利者の直営販売ビジネスが挫折

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 2017年5月8日、デジタルコンテンツ配信ビジネスのパケットビデオ・ジャパンは、映像配信サービス「bonobo(ボノボ)」を終了すると発表した。5月19日には作品の購入、レンタルを終了し、6月末で全てのサービスを終了する。
「bonobo(ボノボ)」ではストリーミング型の配信のほか、作品を手元に置く購入型のサービスも行っていた。「bonobo(ボノボ)」の特長のひとつであったが、これらはNTTぷらら運営の「ひかりTV」に引き継がれる。

「bonobo(ボノボ)」は、2015年9月にスタートした。国内には映像配信のプラットフォームは数多いが、いずれもプラットフォームを運営する会社がライセンス料を支払いライセンスの保有者から作品を調達する。
 これに対して「bonobo(ボノボ)」では、パケットビデオ・ジャパンは配信の仕組みだけを提供する。コンテンツの権利者が自ら作品を選び、販売形式を選び、価格設定をする。製作者とユーザーを直接つなげるサービスを売りとしてきた。東宝、東映、松竹といった大手映画会社のほか、ウォルト・ディズニー、20世紀FOXなど外資系企業、放送局や制作会社も参加した大きな取り組みがスタート当初に話題を呼んだ。

 しかし、2015年以降の国内配信ビジネスの伸長のなかで、月額定額課金サービスが注目され、作品ごとの販売の「bonobo(ボノボ)」は認知度を十分あげることができなかった。スタートから1年半あまりの事業撤退決定は、映像配信ビジネスの流れの早さも感じさせる。
 映像配信プラットフォームでは、2017年6月末にゲオとエイベックスグループの共同事業であった「ゲオチャンネル」も事業撤退する。プレイヤーが多過ぎる、過当競争とされる国内映像配信プラットフォームビジネスもいよいよ淘汰のフェーズに入ったと言えそうだ。

 「bonobo(ボノボ)」には、アニメ製作の東映アニメーションやプロダクション I.Gも作品を提供している。また、バンダイビジュアルやアニプレックス、エイベックス・ピクチャーズ、ポニーキャニオンなどアニメを得意とする映像ソフトメーカーの参加も多かった。現在も『デジモンアドベンチャー tri.』や「攻殻機動隊」シリーズ、『たまこラブストーリー』などの話題作がラインナップされている。
 なかでもバンダイビジュアルは、映像パッケージソフト購入者向けサービス「BANDAI VISUAL+」の特典映像提供で「bonobo」を活用していた。すでにサービス提供を終了しているが、当初の思惑が外れたかたちだ。
 またディズニーも「bonobo」を通じて、MovieNEX特典デジタルコピーを提供してきた。6月30日にこれを終了する。今後は、Google play とniconicoのみでの提供となり、利用者の利便性を減じることになる。

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