永野護デザイン展、角川武蔵野ミュージアムで開催

DESIGNS 永野護デザイン展

 「DESIGNS 永野護デザイン展」が、2024年2月10日から3月24日まで埼玉県所沢市の角川武蔵野ミュージアムにて開催される。1980年代より日本のマンガシーン、アニメシーンで大きな存在を放つ永野護の初の大型展覧会となる。
 期間中は永野護のこれまでの作品や業績を一望する関連資料などを展示する。また開催に合わせ、『花の詩女 ゴティックメード』と『ファイブスター物語』の上映会、トークイベントも実施する。

 永野護は1983年に日本サンライズ(現バンダイナムコフィルムワークス)で活動を開始、若手ながら1984年に放送開始した富野由悠季が監督するテレビアニメシリーズ『重戦機エルガイム』のメカとキャラクターをデザインに抜擢された。独創的なロボットデザインやファッション性が豊かなキャラクターで注目を浴びた。以降も『機動戦士Zガンダム』などで活躍する。
 その後角川書店(現KADOKAWA)のアニメ誌「Newtype」で、『ファイブスター物語』の連載がスタートしたのが転機になる。本作がライフワークとなり、現在まで連載が続く。アニメでも大きな業績を残している。2012年に公開された劇場アニメ『花の詩女 ゴティックメード』は、永野が自ら監督や脚本を手がけた。

花の詩女 ゴティックメード

 展覧会ではこれまで関わってきた『重戦機エルガイム』、『機動戦士Zガンダム』、『ブレンパワード』、『シェルブリット』、『ファイブスター物語』、『花の詩女 ゴティックメード』などの原画やイラスト、設定画、ラフスケッチなどを紹介する。未登場メカのラフスケッチは目玉のひとつだ。
 また商業作デビュー前のオリジナルメカスケッチや国際SFアート大賞入選作は、見逃せないものになるだろう。展示総数は約340点を予定する。
 チケット料金は前売券が2000円、当日券が2300円、前売り券は1月10日より発売を開始している。2月10日(土)には、『花の詩女 ゴティックメード』の上映と永野護、川村万梨阿、井上伸一郎の3氏が登壇するトークも行われる。

「DESIGNS 永野護デザイン展」
2024年2月10日(土)~3月24日(日)
EJアニメミュージアム
ところざわサクラタウン 角川武蔵野ミュージアム3F
https://tokorozawa-sakuratown.com/special/naganomamoru/

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