ソニーミュージックがアニメづくりのセミナー事業 第1弾は「SAO」伊藤智彦/足立慎吾

「SONIC ACADEMYアニメ メイキング セミナー(アニセミ)」

 音楽・映像の大手ソニー・ミュージックエンタテインメントが、アニメを学ぶセミナー事業をスタートする。「SONIC ACADEMYアニメ メイキング セミナー(アニセミ)」とタイトルした実践的なアニメづくり講座をこの5月からスタートする。
 第1回は開講記念プログラムとして、大ヒット上映中の『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』のスタッフが登壇する。伊藤智彦監督と総作画監督・キャラクターデザインを務めた足立慎吾氏のふたりがそれぞれ講座を持つ。

 伊藤監督の講座は、「『アニメ監督の仕事術』~監督・絵コンテ・演出~」。『劇場版 ソードアート・オンライン』を題材に監督の仕事と作品づくりについて2日間にわたりレクチャーをする。
 1日目は「孤独なクリエイター編」として、監督の仕事から演出、シナリオ、絵コンテなどについて語る。2日目は「チームリーダー編」である。ここでは作品全体のなかでの監督の立場などが中心になりそうだ。2日間(90分×2)で、アニメ監督の仕事について知ることができる。

 一方、足立氏の講座は、「一枚の絵からアニメを描く!~作画監督、キャラクターデザインの仕事〜」だ。1日目は「作画監督編」、2日目は「キャラクターデザイナー編」と、絵を描く2つの仕事に分けての講義となる。
 アニメーターの仕事や、作画監督としての仕事、そのテクニックだけでなく、キャラクターデザインやキービジュアルの重要性がテーマになっているのも面白い。アニメーション制作だけでなく、イラストレーションやキャラクターづくりに関心がある人にも学ぶところが大きそうだ。
 いずれのセミナーも5月20日(土)と27日(土)の2回に分けて開催される。受講は全2回での申し込みのみで、受講料は9800円(税込)、会場は東京・秋葉原UDXである。申込み人数に達し次第、販売を終了する。

 ソニー・ミュージックはこれまでに、音楽を中心としたエンタテイメントの学びの場として「SONIC ACADEMY(ソニックアカデミー)」を運営している。プロのアーティスト、音楽プロデューサー志望者から歌をうまくなりたいというカジュアルな人まで、幅広い層を対象に様々なコースを設けている。
 講座の強みは、日本の音楽業界を牽引するソニー・ミュージックならではの音楽の最前線で活躍する講師陣である。

 アニセミは、ソニックアカデミーのアニメ版にあたる。講師陣はアニメーション制作現場のスタッフが担当する。脚本、絵コンテ、演出、キャラクターデザイン、作画、音楽、声優などの広い分野で、制作プロセスを学び、体験する場を提供する。
ソニー・ミュージックはグループ会社のアニプレックスやA-1 Picturesなどを通じて、アニメーション制作に関わりが深い。こうした特長を活かすことになる。ソニー・ミュージックのアニメ分野の教育事業進出としても注目される。
 現在、アニメに関する教育は、専門学校や大学など幅広い機関が提供している。そのなかでアニセミは、カルチャースクールのようなカジュアルさと、現場に直結する講師陣の豊富さで、差別化が可能だ。アニセミが今後どんな展開をするのか、アニメの人材面でも見逃せない動きである。

「アニセミ」公式サイト  http://anime.sonicacademy.jp/

関連記事

ピックアップ記事

  1. アニメーションブートキャンプ 2017
     アニメーション制作の第一線で活躍するプロのもと、業界を目指す学生が4日間の合宿で技術を学ぶ「アニメ…
  2. 「デジタルコンテンツ白書2017」
     ますます変化の動きを早くしているコンテンツ産業を一望する書籍として活用されている「デジタルコンテン…
  3. オリジナルTVアニメ「URAHARA」
     日本のアニメがネット配信を通じて世界中に広がる中で、映像配信プラットフォーム発のオリジナルアニメが…
ページ上部へ戻る