「現代アニメーション入門(仮題)」準備レクチャー 土居伸彰氏が講演 新たな見取り図を目指す

アニメーター

 近年、国内外ともテレビ番組や劇場映画で、アニメーションが活況を呈している。しかし、アニメーションの豊かさは、街中で見慣れた作品にとどまらない。世界には個性たっぷりな作品で満ち溢れている。 しかし、その領域の広さゆえ、その全容をなかなか見通せないのが現代のアニメーションの世界でもある。
 国内有数のアニメーション研究・評論家である土居伸彰氏が、この広大で複雑化する現代アニメーションの解読に挑む。2017年夏に『現代アニメーション入門(仮題)』(フィルムアート社)から出版を予定だ。
 本書では、世界のアニメーションの現状をマッピングし、日本国内でのアニメーションに対する認識をアップデートする。ここからアニメーションの見取り図を提示するという。 

 この刊行に先立って、土居伸彰氏が講師となり、「現代アニメーション入門 〜アニメーションの認識をアップデートする」を開催する。
 公演では執筆のベースとなるテーマを2つに分けてレクチャーする。さらに質疑応答を講演後に設け、その内容も書籍に反映するという。

 講演は2回で構成、第1回は「アニメーションの現状について、環境の変化という側面から把握する」と題して、2017年5月15日(月)の19時~21時半まで、恵比寿・amuを会場にする。
 第2回は「アニメーションの現状について、表現の変質という側面から把握する」、5月23日(火) 19時~21時半まで、会場は三鷹・SCOOL。いずれも料金は2000円となっている。講義は2回だが、2回併せては勿論だが、それぞれ単独で楽しめる内容を予定している。

 個々の作品やクリエイター、スタジオ、あるいはジャンル、国など、それぞれに関心や理解がある人も多いだろう。しかし、現代アニメーションと銘を打った時に、一体何が見えてくるのか。アニメーションを一望するきっかけとしても、最適な講義になりそうだ。
 
「土居伸彰 新著『現代アニメーション入門(仮題)』 執筆のための準備レクチャー」

■ 第1回 アニメーションの現状について、環境の変化という側面から把握する
2017年5月15日(月) 19:00-21:30(開場18:30)
会場:恵比寿・amu 料金:2,000円
http://peatix.com/event/261591

■ 第2回 アニメーションの現状について、表現の変質という側面から把握する
2017年5月23日(火)19:00-21:30(開場18:30)
会場:三鷹・SCOOL 料金:2,000円
http://scool.jp/event/20170523/

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 第2回新潟国際アニメーション映画祭
     今年3月に初開催されて話題を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月に第2回を迎える。…
  2. 「アニメーションの表現」
     2023年10月23日から11月1日まで開催されている第36回東京国際映画祭は、昨年より上映本数、…
  3. 『いきものさん』© 和田淳・ニューディアー/東映アニメーション
     日本を代表するアニメーション作家として、いま“和田淳”を筆頭に挙げる人は多いだろう。2010年に『…
ページ上部へ戻る