東映アニメ、年間売上高が初の400億円台へ 業績予想を大幅上方修正


 アニメーション制作で国内最大手の東映アニメーションの年間売上高が初めて400億円を超える見通しになった。東映アニメーションは2017年4月27日に、17年3月期末の業績予想を大幅に上方修正した。
 連結売上高はこれまでの見通しの354億円から15%多い407億4000万円に引き上げられた。また営業利益は77億円から101億3000万円に、経常利益は81億円から103億6000万円に、そして当期純利益は58億円から72億円に変更された。いずれも過去最高記録を更新する。
 東映アニメーションが通期連結の業績見通しを変更するのは2回目で、売上高が期初予想の305億円から100億円以上、当期純利益も38億円から72億円に拡大する。17年3月期は3月末で決算が締まっているため、最終的な数字は今回と近いものになる。

 業績の好調は、前回の修正では『ドラゴンボールZドッカンバトル』と『ワンピーストレジャークルーズ』、『聖闘士星矢』などアプリゲームの好調、『ONE PIECE FILM GOLD』の関連ビジネスを理由に挙げていた。
 今回も人気タイトルのアプリゲームが国内外で好調としている。具体的なタイトルでは、再び『ドラゴンボールZドッカンバトル』が言及されている。映像ビジネスからさらに広がる関連ビジネスに積極進出してきた東映アニメーションの戦略の成果が表れていると言っていいだろう。

 業績見通しの上方修正に合わせて、配当予想も大幅に引き上げられる。年間30円の期末配当に、特別配当100円が加わり、年間130円に変更される。

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