日本テレビグループがアンパンマンミュージアム子会社化、第三社割当増資21億2900万円を引受け

買収

 日本テレビホールディングス(日本テレビHD)は、連結子会社の日本テレビ音楽を通じて、アンパンマンミュージアムの企画・運営会社である株式会社ACMをグループ化することを決定した。2017年3月31日付でACMが第三社割当で新たに18201株を発行、日本テレビ音楽はこれを21億2900万円で引き受ける。
 日本音楽出版は増資前でも持株比率26.18%の筆頭株主であったが、今回の増資後の持株比率は50%まで上昇する。全体の過半数を保有することで、ACMを連結子会社化する。日本テレビHDにとっては、孫会社となる。
 また、同じ日本テレビホールディングスの連結子会社のバップも5.24%のACMの株式を保有している。グループ全体では53.55%の割合保有となる。

 ACMは2006年に、横浜アンパンマンこどもミュージアム&モールの設立を目的にアンパンマン関連のビジネスに関係する各社が出資した横浜LLPとしてスタートした。その後、名古屋、仙台、神戸、福岡にアンパンマンミュージアムを設立するたびにLLP(有限責任事業組合)を組成したが、2013年にこれらを統括する株式会社としてACMに再編された。
 現在は全国5ヵ所のアンパンマンこどもミュージアム&モールの企画・運営、さらに物販・飲食店舗の運営、キャラクター商品事業を行っている。日本テレビグループ以外でも、アガツマ、セガセミーグループ、創通、トムス・エンタテンメント、バンダイナムコグループ、フレベール館などが株主に参加していたが、経営は日本テレビ音楽がリードしてきた。

 今回の連結子会社化は、横浜のミュージアムが都市開発により移転することがきっかけになっている。ミュージアムは現在と同じみなとみらい内で移設となるが、規模が大幅に拡大される。今回の株式増資で得た資金が、こうした事業拡大に活用されるとみられる。
 ACMの2016年3月期の売上高は35億5800万円、経常利益は3億5800万円、当期純利益は2億2200万円。安定的に利益を出している。日本テレビホールディングスの業績は近年好調を続けているが、メディアが多様化するなかで、事業の多角化が今後の経営の鍵になる。市場拡大が見込まれるテーマパーク事業は、そうした同社の新分野進出のひとつとなる。

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