アヌシー映画祭 短編部門にキム・ハケン氏、学生部門で冠木佐和子氏を公式選出

アヌシー国際アニメーション映画祭 2017

 2017年6月12日から17日までフランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭が、早くも今年の短編部門、学生部門の公式作品を決定した。短編部門は87作品、学生部門は49作品となった。
 このうち日本からは短編部門に日本・韓国としてキム・ハケン氏の『Jungle Taxi』が選出された。また学生部門では冠木佐和子氏の『夏のゲロは冬の肴』が選ばれた。それぞれコンペティションで映画祭最終日に発表される各賞を競うことになる。

 アヌシー国際アニメーション映画祭は、1960年にカンヌ映画祭より独立するかたちでスタートした。現在は、世界で最大規模の国際アニメーション映画祭として広く知られている。2017年も世界95ヵ国からおよそ2800本の応募があった。審査員の選考を経た作品が上映される。今回発表されたのは、5部門あるうちの短編作品を中心とした2部門である。
 残るTV番組部門、受託作品部門の公式作品は3月終りに、長編映画部門は4月末に発表される。日本から出品も多い分野だけにこちらも期待される。

 短編部門にコンペインしたキム・ハケン氏は、ソウル出身で東京工芸大学芸術学部アニメーション学科を卒業、さらに東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻で学んだ。これまでにもザグレブ国際アニメーション映画祭の学生部門審査員特別賞など世界で活躍している。現在は映像制作スタジオSTUDIO 8 DOGSを活動拠点とする。
 『Jungle Taxi』は、ジャングルで嫌な客を乗せてしまったタクシードライバーの物語。奇妙なキャラクターとシュチュエーションを細い線で描かれた映像で語る。制作にあたっては、平成28年度文化庁文化芸術振興費補助金助成を受けた。 
 冠木佐和子氏も映画祭の常連だ。多摩美術大学大学院グラフィックデザイン学科で学んだ。2015年にはやはりアヌシーの学生部門に『MASTER BLASTER』でコンペイン、2度目のアヌシーとなる。ザグレブ国際アニメーション映画祭の学生部門グランプリなど受賞経験も豊富だ。『夏のゲロは冬の肴』は、冠木氏の得意とする抽象的な動きと奇妙なエロスの同居が特長だ。

 2017年の短編の公式出品は、フランスを中心としたヨーロッパ勢が強さを発揮している。これに北米、中南米が加わるかたちだ。日本からは2作品のみとやや寂しい結果となった。
 またアジア全体では、今年の特集国である中国が短編部門で4作品、学生部門で2作品と結果をだした。しかし、他は台湾が学生部門1作品、韓国もキム・ハケン氏以外は学生部門1作品とやや力強さに欠ける。

アヌシー国際アニメーション映画祭 2017
https://www.annecy.org/

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