セガサミーがサンリオ株を一部売却、筆頭株主から外れる

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 新型コロナ感染症の拡大で事業環境に影響を受けるセガサミーホールディングス(セガサミーHD)は、事業再構築のため保有するサンリオ株式の一部を売却した。セガサミーHDは2006年にサンリオの株式を株式市場で取得・買い増し、筆頭株主になっていた。これを軸に戦略的業務提携も結んだ。
 サンリオはセガサミーHDが保有する約945万株(持株比率11.27%)のうち、351万株を11月4日に売却したとしている。11月4日のサンリオの株価から売却金額は約62億円とみられる。
 これによりセガサミーHDの持株比率は11.27%から7.09%に下がり、株主第1位から第2位に変る。新たな筆頭株主には清川商事が浮上する。

 一方でセガサミーHDは2020年11月4日から5日にかけて、構造改革の一環として保有株式の一部を売却したと発表した。本体事業とつながりの薄い非事業資産の株式を売却することで手元流動性を確保する。
 株式売却は2020年11月4日、5日の2日間で実施したとしており、サンリオ株式は4日だけでなく、5日引き続き行った可能性が高い。投資有価証券の売却益も約59億円となっている。
 セガサミーHDとサンリオの戦略的業務提携は10数年間続いたが、キャラクターの共同開発などはあったものの、大きな事業の進展にはつながっていない。そうしたことも今回の株式売却の理由にありそうだ。

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