2017年3月17日、日本アニメの海外向け配信の最大手クランチロールは、都内ホテルにてクランチロール「感謝の会」を開催した。これは先頃、クランチロールの有料会員数が100万人を超えたことに合せたものである。
有料会員数100万人は、定額課金制の映像配信サービス(SVOD)では米国内で第8位の規模になる。米国の大手のドラマでお馴染みのHBOに続き、Showtime(9位)やCBS(10位)を上回る。日本アニメにフォーカスするクランチロールが、米国の大手メディアのSVODサービスと伍するほどのビジネスであることが分かる。
また、「感謝の会」では、2017年4月1日付でクン・ガオ氏が同社の日本法人であるクランチロール株式会社の代表取締役に就任することが発表された。現代表取締役のビンセント・ショティーノ氏は2017年3月31日付で退任する。クン・ガオ氏はクランチロール米国本社の創業メンバーで、CEOを務めている。米国本社と日本法人の双方を管轄することになる。
クランチロールは2007年にサービスをスタート、2008年には日本法人を設立した。現日本法人代表取締役のショティーノ氏は、外資系ベンチャーの日本法人立上げで多くの経験をした後、クランチロールでも日本法人立ち上げから関わり、日本企業や権利者と関係構築に尽力した。