クランチロールの世界有料会員数が500万人、半年で100万人積み上げ

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 米国の映像配信プラットフォームであるクランチロールの有料会員数が、このほど500万人を突破した。2021年8月3日、同社が明らかにした。発表によれば月額定額課金型の有料会員数が500万人、また無料の登録会員数は1億2千万人に超えたとしている。
 クランチロールは2006年に設立、有料会員数が最初の100万人に達したのは2016年、2018年に200万人、2020年に300万人を超えた。そこから登録者数の伸びに弾みがついており、2021年1月に400万人、6月に500万人と半年ごとに100万人を積み重ねた計算だ。

 クランチロールはアニメ分野に特化した定額課金型の動画配信プラットフォームの最大手として知られている。現在は日本アニメを中心に1000作品以上、3万エピソードを視聴者に提供している。人気作品を日本での放送時期と合わせて早く配信することで、有料会員からの人気を得ている。
 配信地域は拠点のある米国のほか世界200ヵ国・地域で、北米のほかラテンアメリカなどで人気が高く、ヨーロッパや中東などでも利用されている。最大8言語で翻訳配信するのも売りである。

 近年は事業の多角化が進んでおり、配信のほかアプリゲームや商品展開などにビジネスを広げている。またヨーロッパでは現地大手のVIZヨーロッパのアニメ事業の買収もした。自社開発のオリジナルアニメにも力をいれており、大手ケーブルテレビ局のアダルトスイムと協力し『海賊王女』や『Blade Runner: Black Lotus』などを年内に配信開始予定だ。8月3日には人気女優のゾーイ・サルダナのシネスタ―・ピクチャーズとオリジナルアニメ『Dark Star Squadron』を製作することも明らかにした。
 一方で2020年12月にワーナー メディア グループからソニーグループへの売却が発表されている。しかし現在のところ当局より買収許可がでていない。クランチロールの長期的な戦略を不確かにしている。

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