クランチロール有料会員数300万人突破、ジャンプ原作アニメが人気

クランチロール新ロゴ

 米国のアニメ専門配信プラットフォームのクランチロールの有料会員数が、このほど300万人を超えたことがわかった。2020年7月28日に、クランチロールが発表した。
 2006年に設立されてから100万人突破には10年かかったが、200万人突破には約2年、300万人突破はさらに2年足らずと、ユーザー拡大の勢いは衰えていない。今後のさらなる成長も期待できそうだ。

 無料視聴する登録者数も7000万人を超えている。こちらは動画に広告がつけられて、広告収入でビジネスを支える。定額見放題のサブリクプションサービスと、広告付き無料配信のふたつのビジネスモデルを組み合わせているのが、クランチロールの特徴となっている。
 またクランチロールは、このほか2019年にVIZ Media Europeグループの配信サービスAnime Digital NetworkとAnime on Demandも傘下にしている。こちらはヨーロッパにて配信事業を展開する。グループ全体のグローバル配信ネットワーク、ユーザーはさらに大きい。

 クランチロールでは、地域別の視聴数の多い作品のランキングも公表している。今回は2020年4月から6月の視聴となる。ユーザー数が多いだけに、海外での人気を知るバロメーターとしても面白いランキングになっている。
 世界共通して人気の高いのは、原作が「週刊少年ジャンプ」に連載される少年向けアニメである。たとえば米国では『ブラッククローバー』、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』、『食戟のソーマ』。さらに『ハイキュー!!』、『HUNTER×HUNTER』、『僕のヒーローアカデミア』、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』、『ONE PIECE』、かつて連載作品であった『ジョジョの奇妙な冒険』まで含めるとベスト10のうち9つを占める。

 国別の特徴ではラテンアメリカのスペイン語圏で『僕のヒーローアカデミア』と『ドラゴンボール超』が特に人気が高い。フランスではスポーツアニメの人気が高いとし、『あひるの空』は他地域の2倍の視聴があるとしている。イタリアでの『ジョジョの奇妙な冒険』の人気は、作品の舞台とも関連していそうだ。

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