国内Hulu 会員数150万人突破、第3四半期まで売上高120億円超え

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 2017年2月2日、放送事業を中心としたメディアグループの日テレホールディングスが2017年第3四半期の決算を発表した。決算と併せて主要グループ会社の売上高、利益も開示している。
 このうち100%出資する連結子会社HJホールディングスの売上高も公表された。HJホールディングスは、毎月933円(税抜)の定額で映画やテレビドラマ、アニメ、スポーツなどの番組見放題サービスを提供する国内Huluを運営している。
 売上高は前年同期比30.9%増の120億5300万円となった。また営業損失は10億4200万円、経常損失は9億7900万円、純損失9億8600万円である。依然、赤字は続くが、前年同期の14億1100万円、14億3000万円、14億3300万円から大きく減らしている。売上の増加で赤字幅が縮小し、その一方で投資も強化していることが判る。

 売上高の増加は、有料会員数の伸びに牽引されている。2016年末の有料会員数は151万2000人、前年同期の119万3000人より27%多い。また、150万人の節目を初めて突破した。

 Huluの提供する定額見放題サービスは、NetflixやAmazon プライム ビデオなどの外資企業をはじめ多くの企業が参入し、競争が激化している。またテレビ朝日やサイバーエージェントが2016年春にスタートしたAbemaTVなどの新業態の配信プラットフォームも勢いを増している。
 そうしたなかでHuluは、サービスの質の向上で対抗する。2017年5月以降には、プラットフォームのシステムを大幅に変更する予定だ。日本のユーザーが多用する絞り込み機能や検索機能を強化、インターフェースもウェブ、モバイル、リビングルームに合せて最適化する。ファミリーユーザーを想定したキッズ対応も強化する。
 テレビ局のグループ会社ならではの強みであるリアルタイム配信も拡大する。現在はPC利用のみに限られているリアルタイム配信をスマートフォン、タブレットに広げる。番組はFOXチャンネルやナショナル ジオグラフィック チャンネルのほか、音楽ライブ、スポーツ中継、なかでも野球の巨人戦を配信するジャイアンツLIVEストリームは集客に大きな効果を発揮しそうだ。

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