「この世界の片隅に」、3月メキシコ全国公開 プレミア上映会に片渕監督とのんも


 2016年の全国公開以来、異例のロングランと数々の受賞で話題の劇場アニメ『この世界の片隅に』が、メキシコ公開されることが明らかになった。2017年夏の米国公開が明らかになったばかりだが、メキシコ公開は3月3日からとなる。
 公開にあたっては現地の配給会社Arcade Mediaとジェンコ、MAPPA、Animatsuが協力する。Arcade Mediaは日本映画も得意ジャンルとしており、これまでに『バケモノの子』なども配給している。また日本アニメをテーマにしたイベントArcade Anime Festivalも開催している。

 『この世界の片隅に』の上映はメキシコのニ大映画興行チェーンのひとつCinemexを利用する。Cinemexはメキシコの劇場シェアの4割以上を押さえており、『この世界の片隅に』も全国規模の大きな興行が見込まれる。メキシコは年間興行収入が約1100億円、世界第10位の映画市場である。

 公開に先立って、Arcade Mediaは片渕須直監督と主人公・すずの声を演じた のん がメキシコのファンに向けて挨拶する映像をネット上に披露した。日本のファンにとっては、監督とのん がスペイン語であいさつするのが見どころだ。
 また首都のメキシコシティで、メキシコプレミアが開催されることも明らかにされている。このイベントには片渕監督と のん もゲストで参加するという。現地での映画公開をさらに盛り上げることになりそうだ。

[広告]
2017年3月25日発売
『誰がこれからのアニメをつくるのか? 中国資本とネット配信が起こす静かな革命』

数土直志(著) 
(星海社新書) 税込:950円

[Amazonへのリンク] https://goo.gl/jfPJ4h

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 太素(TAISU)
     『カウボーイビバップ』の渡辺信一郎監督、『九十九』で米国アカデミー賞短編アニメーションにもノミネー…
  2. かがみの弧城
     本屋大賞に輝く辻村深月の『かがみの孤城』は、ベストセラーとして世代を超えて支持を集めてきた。学校で…
  3. クランチロール
    末平アサ氏(チーフコンテンツオフィサー)インタビュー  2021年8月にソニーグループが、米国に拠…
ページ上部へ戻る