フレデリック・ショット氏、日本マンガ紹介の40年を語る 国際交流基金が講演会

マンガ

 1970年代より、日本マンガの海外紹介に大きな役割を果たしてきた評論家・翻訳者のフレデリック・L・ショット氏の特別講演会が開催される。ショット氏が第10回日本国際漫画賞の審査委員として、来日するのに合わせて国際交流基金が実施するものだ。
 講演は「世界に日本マンガを紹介して40年」とタイトルされ、2017年2月8日19時より、東京・四谷の国際交流基金本部を予定。たっぷりと時間が取られているおり、その豊富な経験に触れることが出来る。モデレーターを海外コミック翻訳者の椎名ゆかり氏が務める。

 ショット氏は1950年生まれ。70年頃に留学生として来日した際に、日本のマンガの魅力を知った。77年以降、手塚治虫や池田理代子、松本零士、士郎正宗、浦沢直樹といった日本を代表する作家の作品を翻訳し、海外への紹介を続けている。日本のマンガに関する自身の著作や、講演活動も多い。
 近年は翻訳出版の拡大やデジタル出版の普及もあり、日本マンガの世界での人気はますます広がっている。その先駆者であるショット氏の話は、より幅広い海外交流を求められている現在の日本マンガ業界にも示唆するものが多いはずだ。

 講演会は、ショット氏から見た日本マンガの魅力や、交流のなかで出会ったマンガ家たちとの思い出でさらにマンガの翻訳という仕事について語る。日本マンガとの関わってきた40年を振り返る。
 参加費は無料。事前にメールにて申込みをする必要がある。

 講演会を主催する国際交流基金は、2月7日に行われる第10回日本国際漫画賞式に合せて、最優秀賞・優秀賞の受賞者4名と、その審査員である・ショット氏を招へいする。講演会は日本での活動の一環となる。
 日本国際漫画賞は、マンガを通じた国際文化交流を目指して2007年にスタートした。海外の優れたマンガ作品を顕彰する。2017年は最優秀賞にベルギーのグザビエ・ドリゾン氏の『The Master of Arms:剣の師』が輝いた。優秀賞は3作品、中国の韩祖政氏『Scavengers:スカベンジャー』、ベルギーのローラ・イオリオ氏の『The Heart of Darkness:闇の心』、ベトナムのカン・ティエウ・ヒー氏『Gateway to Underworld:地獄門』である。

~世界に日本マンガを紹介して40年~フレデリック・L・ショット講演会
https://goo.gl/sJLQhs

講師: フレデリック・L・ショット
モデレーター: 椎名ゆかり
日時: 2017年2月8日(水)19時~20時半
会場: 国際交流基金 本部 2階ホール [さくら]

参加費: 無料(事前申込み制)
主催: 国際交流基金
申込方法: メールまたはFAX
定員: 120名(先着順)

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