2017年は、1917年の日本の商業アニメーション誕生から100周年にあたるという。この節目の年に合せてアニメ業界では、さらなる業界の発展を目指す「アニメNEXT100」をスタートさせた。まず2017年から2020年を第一ステップとして、3つのプロジェクトをスタートする。
日本のアニメーション文化の100年を網羅し、検証する「日本のアニメ大全」、教育にフォーカスした「アニメーション教育・人勢発掘・育成」、さらに国内外にアニメーションの文化とパワーを発信する「アニメの未来」である。この3つの方向を推進することで、さらにアニメ文化の基盤づくりを目指す。
プロジェクトスタートに合わせて、2016年11月にはキックオフシンポジウムも開催されたが、2017年1月にはさらに、公式サイトにて「日本アニメ大全」の中間報告が公開された。
中間報告は、「日本アニメ大全」の起点ともなる国産商業アニメーション映画第一号に関する調査レポートである。渡辺泰氏、大徳哲雄氏、木村智哉氏、笠井修氏、神北恵太氏、山脇壮介氏、檜山大悟氏らがまとめたものだ。
調査の中では、過去の文献から下川凹天と幸内純一、北山清太郎を国産アニメーション映画の創始者とする。このうち下川凹天の『凸坊新画帖 芋助猪狩の巻』が日本で初めて公開された国産アニメーションである可能性が極めて高いとしている。
「アニメNEXT100」の公式サイトでは、1917年1月より2017年1月まで国内で制作発表されたアニメの作品数を1万1723作品、エピソード数が15万8442話であることも明らかにしている。
さらに日本のアニメ100年に寄せてのリレーメッセージを掲載。キックオフシンポジウムのレポートも伝える。今後も「アニメNEXT100」にまつわる情報を発信していく。
アニメNEXT100 http://anime100.jp/