エンタテイメント企業のフィールズは、2017年3月期の通期連結業績予想を大幅に下方修正した。これまで1150億円としていた売上高を730億円に変更、前年の944億7600万円を下回る。
また20億円としていた営業利益、経常利益は、それぞれ65億円のマイナス、75億円のマイナスに引き下げられる。当期純利益は10億円から85億円のマイナスに変わり、最終赤字を見通す。
売上げ減少の主な要因は、パチンコ・パチスロの遊技機販売市場の縮小としている。2015年からパチスロ機型式試験方法が変更され、また新たな規制や新基準の導入が、市場全体に影響を与えている。
フィールズは期初当初より遊技機販売市場を前年度より低めに想定したが、現状で想定よりも厳しい状況が続いているとしている。また一部遊技機の販売時期を次期に変更したことも響いた。
遊技機販売の環境が厳しくなるなかで、近年フィールズはゲーム・マンガ・アニメ・映画などのコンテツ事業の拡充に注力している。事業の成長は続いているが、全体をカバーするまでには至っていない。
期中は、一部のゲームで会員数の拡大が予定どおりの成果に至っていないとしている。また映像分野でも、関連子会社の業績が期初計画に対して未達としている。営業利益では、これらも影響した。