日本レコード協会は加盟各社によるレコード生産実績をとりまとめて、2016年1月~12月の音楽ソフトの生産実績を発表した。累計生産数量は2億1298万枚、前年比5%との減少となる。また金額では2457億円と前年比3%減だった。
音楽ソフトは、シングルやアルバムの音楽CD・アナログディスク・カセットテープ、さらにDVD・Blu‐rayなどの音楽ビデオを合算したものにあたる。生産高は近年の音楽デジタル化のトレンドもあり、長期低落傾向にあり、4年連続の減少となった。しかし、下落率は3%と小幅にとどまった。
こうしたなかで堅調だったのがシングルレコードで、年間生産額は429億円の3%の増加である。また、金額は少ないがらアナログディスク(レコード盤)の生産が14億5500万円と24%の高い伸びとなっている。全体に占める割合も5%を超える。最近のアナログブームを裏付ける結果となっている。
一方で、ジャンル別に見た時の洋楽の厳しさが際立った。邦楽の2%減少に対して、洋楽は17%と二桁の減少となっている。オーディオと音楽ビデオを合せた生産額は217億円と初めて全体の10%を割った。
日本レコード協会は、このほか加盟会社によるビデオレコード(DVD・Blu‐ray)の生産額も明らかにしている。こちらは音楽ビデオを含めて1673億円、ほぼ前年並みだった。
なお有料音楽配信の実績は、2月下旬に公表予定だ。
日本レコード協会
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