1月16日、大手映画会社の東宝は2017年2月期第3四半期(16年3月~17年11月)の決算発表を実施した。『君の名は。』や『シン・ゴジラ』のヒットに支えられ、前年同期比で利益を大きく伸ばす好調が際立った。
『君の名は。』や『名探偵コナン純黒の悪夢(ナイトメア)』などの大きなヒットなどが、全体を牽引。今期はアニメの好調が際立った。
そうした業績はアニメの企画や販売・流通などに関わるアニメ製作事業からも窺われる。第3四半期までのアニメ製作事業の売上高は、60億1800万円と前年比で109.4%増と2倍以上に達した。
アニメ製作事業では、テレビアニメや劇場アニメへの製作出資をしている。製作出資の配分金収入も売り上げ増加につながった。期中には『僕のヒーローアカデミア』、『orange オレンジ』、『君の名は。』、『名探偵コナン純黒の悪夢(ナイトメア)』が主要タイトルである。またパッケージ事業でも、アニメ製作投資するアニメ『刀剣乱舞-花丸-』のサントラCD販売が好調であった。
これまではアニメ製作事業はテレビアニメが中心であったが、今期は劇場映画『君の名は。』を手がけ、それが大ヒットにつながる大きな成果を残している。作品と経験の積み上げと、事業領域の拡大が、売上の拡大につながっているようだ。