CGアニメのサブリメイションが名古屋スタジオ開設 地域の人材育成と連動目指す

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 CGアニメのスタジオのサブリメイションが、2016年12月1日に名古屋市昭和区のビジネスインキュベーション施設に名古屋スタジオを開設した。東京・三鷹市にある本社以外では、初のスタジオになる。
 名古屋地区にはITやデジタルコンテンツ系の専門学校が多く、優秀な人材が獲得しやすいことが進出の理由だと言う。名古屋市については、別のCGアニメスタジオのサンジゲンも2017年4月に進出を発表している。いずれも学生の数に対して、映像関係の会社が少ないことに注目したとみられる。

 スタジオを誘致した名古屋市によれば、サブリメイションの体制は当初は小規模なものとなる。しかし、名古屋デザイナー学院と産学連携の体制をとり、段階的にスタッフを増やしていく予定だという。
 名古屋デザイナー学院の在校生が新作アニメの制作に参加、希望者はそのまま名古屋スタジオに就職できる、最終的には50名程度までスタッフを目指す。また、将来的には地元を題材にしたオリジナルアニメの制作も検討する。

 サブリメイションは2011年設立の中堅のCGアニメスタジオで、2016年末で40名余りの体制となっている。映画、ゲーム、CMなど幅広いCGを手がけるが、なかでもアニメ作品のCGパートを得意としている。代表作には「ラブライブ!」シリーズや『神撃のバハムート GENESIS』、『花とアリス殺人事件』、「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズと人気作、ヒット作が目白押しだ。
 映画『Force of Will the Movie』では、須貝真也を監督にオリジナル作品「Zombie」を制作する。今後は、こうした新たな展開が期待される。その陣容を整える名古屋スタジオの役割は大きそうだ。

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