音楽投稿サービスや音素材を販売するベンチャー企業クレオフーガが、デジタル素材のネット販売のピクスタと資本業務提携を締結した。2016年11月11日付でピクスタは、ベンチャーキャピタルよりクレオフーガの発行済株式の約12.7%を取得した。
ピクスタは2017年中に、自社が運営するデジタル素材のマーケットプレイスである「PIXTA」で、クレオフーガが自身のサイト「オーディオストック」で販売してきた音素材の取り扱いを開始する。「PIXTA」の販売商品は、これまで写真、イラスト、動画など映像系のものが中心となっていた。「オーディオストック」が加わることで、商品のラインナップを楽曲や効果音といった音楽素材に拡大することが出来る。一方、クレオフーガはユーザーへのアプローチを一挙に広げることが可能になる。
クレオフーガは2007年に岡山市に設立。音楽クリエイターのための投稿サイト「クレオフーガの運営をしている。約2万が利用しており、サイトをベースに大手ゲーム会社やレコード会社への楽曲提供もしている。
「オーディオストック」はそうしたクリエイターのノウハウを活かし、音素材のマーケットプレイスとして開始した。販売する素材は楽曲や効果音など、4000人以上のクリエイターが制作した5万点以上になる。
それぞれの素材はロイヤリティフリー形式、もしくはライセンス販売になっているが、いずれもオンライン上の購入手続きだけで使用可能になる。例えば自主制作のアニメ映画や実写映画を制作した時に、自由に使えるBGMや効果音を探す際などに効果を発揮しそうだ。
一方ピクスタでは、フォトグラファーを中心に20万人以上のクリエイターが2000万点以上の写真、イラスト、動画素材を販売している。成長するネット上のデジタル素材のマーケットを牽引している。
インターネットが発展するなかで、デジタルコンテンツのニーズはますます増えている。さらに創作活動や。それを通じたコミュニケーションも広がっている。これらを背景にデジタル素材を扱うクレオフーガやピクスタのビジネスもさらに拡大しそうだ。