ゲーム大手のバンダイナムコエンターテインメントは、新しいビジネスを創り出すスタートアップ企業に投資するファンド「Bandai Namco Entertainment 021 Fund」を保有している。その最新の投資先企業が明らかになった。
2022年11月16日にバンダイナムコエンターテインメントはファンドを通じて株式会社ミラティブに出資したと発表した。株式会社ミラティブは2018年に設立、ゲームファンの間で人気の高いゲーム実況やゲームライブ配信のスマートフォン向プラットフォーム「Mirrativ(ミラティブ)」の開発・運営をしている。スマホ1台で誰でも簡単に配信できることで注目をされるサービスだ。事業への成長期待と合わせて、自社ゲーム事業との連動も視野にいれていそうだ。
Bandai Namco Entertainment 021 Fundは、キャラクターなどを活用したメタバースの構築や新たなエンタメ創出を目的とした投資ファンドとして運用されている。なかでもエンタメ分野でブロックチェーンやVR、AR、AIなどの技術を活用した商品やサービス、メタバース関連のスタートアップ企業への投資に力をいれる。
投資規模は年間10億円、3年間で30億円を想定。一社あたりでは数千万円から5億円のレンジが中心だ。必ずしも大型投資ではないが、それだけに創業間もない企業が視野に入っていそうだ。
これまでにライブ配信のSHOWROOM、ブロックチェーンゲームのdouble jump.tokyo、ブロックチェーン・コミュニティのGaudiyなどに投資する。投資の成果は、中長期的なものになりそうだ。