中京テレビがアニメ製作進出 TVアニメ「シキザクラ」に出資、制作はサブリメイション

「シキザクラ」

 東海地区の主要放送局である中京テレビ放送が、テレビアニメシリーズ製作に進出する。2018年10月1日、中京テレビはテレビアニメ『シキザクラ』の製作委員会への出資を発表した。
 『シキザクラ』は近未来SFアクションドラマで、30分枠全12話(1クール)を予定する。アニメーション制作はサブリメイション、3DCGと手描きの映像を組み合わせる。監督はサブリメイションの須貝真也が務める。
 製作委員会には、中京テレビのほかサブリメイション、玉越、中日本興業、K&Kデザインが参加する。制作のサブリメイションも出資することで、放送局とアニメーション制作会社がプロジェクトを主導するかたちだ。

 近年テレビアニメの制作本数は、拡大を続けている。そのなかでも今回のプロジェクトは注目すべき点が多い。
 ひとつは中京テレビのテレビアニメ製作の本格進出である。30分枠のテレビアニメシリーズは、東京地区、関西地区の放送局が中心になることが多く、名古屋発は多くない。そのなかで今回は中京テレビが中心になるだけでなく、同社以外の製作委員会メンバーも名古屋企業で固めている。制作のサブリメイションも2017年に名古屋スタジオを開設している。名古屋発がかなり意識されている。地方発のアニメが、どんなインパクトを与えるかが関心を集めそうだ。
 
 さらにアニメーション制作のサブリメイションも注目だ。2011年設立の同社はCGアニメの急速な普及が進なかで、急成長を遂げている。『ラブライブ!サンシャイン!!』、『攻殻機動隊 ARISE』、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』などの制作に参加してきた。
 スタジオは東京・国立、名古屋のほか、仙台にも拠点を持ち、従業員は85名。先日はサンライズによる同社への資本参加が話題を呼んだばかりだ。
 今回はテレビアニメシリーズの元請制作への初進出となる。ここ数年CGアニメスタジオの総合スタジオ化、元請進出が相次ぐが、サブリメイションがこれに続くことになった。CGスタジオの積極展開も、本作では見逃せない点だろう。

 また10月1日にはティザーサイトもオープンした。さらに同作のための声優オーデイョンも発表された。
 「ナゴヤセイユウ オーディション」では、14歳以上、45歳程度までの男女を対象とする。10月1日から11月15日までエントリーを受け付ける。

『シキザクラ』
https://www.ctv.co.jp/shikizakura/
制作会社: サブリメイション
プロデューサー: 西村知恭
監督: 須貝真也
キャラクターデザイン: K&Kデザイン

「ナゴヤセイユウ オーディション」
http://www.tykpromotion.com/audition

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