コンテンツファイナンスのクエストリー パイロットフィルム開発でP.I.C.S.と業務提携

『プリンセスぞのふ』

 コンテンツファイナンスのクエストリーが、映像制作のピクス(P.I.C.S.)とコンテンツ共同開発に関する業務提携を締結した。P.I.C.S.が手がけるキャラクター・アニメの『プリンセスぞのふ』のパイロットフィルムに投資、共同で事業推進する。クエストリーにとっては、パイロットフィルム投資の第1号案件となる。
 クエストリーは2022年にアニメ映画制作などにおける金融ソリューションサービスを目的に設立された。みずほ証券と共に運営するアニメファンドなど新たな金融スキームを活用することで、作品制作に新たな資金を呼び込むことを目指している。今回の業務提携は、その一環になる。

 パートナーとなるP.I.C.Sは、IMAGICA GROUPのグループ会社で2000年に創業した。ミュージックビデオやライブ映像、CM、映画、ドラマ、アニメなどさまざまな分野の映像やグラフィックを得意とする。
 2021年にはオリジナルテレビアニメ『オッドタクシー』がヒット、映画化、舞台化などにつながった。その後も、映画『ホウセンカ』などの企画も手がけている。既存の枠に捕らわれない制作スキームが特徴だ。それがクエストリーとの取り組みにつながったとみられる。

 共同開発案件となる『プリンセスぞのふ』は、海外から来た姫の視点で日本の日常を再発見する日本の文化をグローバル市場に広げていくプロジェクトである。まずはパイロットフィルムを作り、長編化やシリーズ展開を目指す。
 アニメのパイロットフィルムは、作品の世界観やキャラクター、ストーリー、完成後のイメージを示すための本編に先立って制作されることが多い。しかし、企画成立や資金調達が終わる前の制作となるため、制作会社が自己資金で取り組むことが多かった。パイロットフィルム制作後に事業化が実現しないこともあり、制作会社にとってはリスクも大きい。
 今回の業務提携はこの部分をサポートすることになる。そのうえで海外ビジネス展開を当初から念頭に置いた収益モデル構想とファイナンス枠組みを目指す。

『プリンセスぞのふ』
企画原作・キャラクターデザイン・監督:YKBX
脚本・シリーズ構成:坂本ミズホ
音楽:Ryosuke “Dr.R” Sakai
制作:P.I.C.S.

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