日韓CGスタジオで制作 TVアニメシリーズ「スペースバグ」7月放送開始

『スペースバグ』

 日本と韓国が共同で手がけたCGアニメの新作テレビシリーズが、2018年7月よりTOKYO MXで放送を開始する。宇宙を舞台にキャラクターになった昆虫たちが活躍する『スペースバグ』だ。
 トムス・エンタテインメントが企画し、同社のCG会社トムス・ジーニーズが協力する。さらにアニメーション制作を韓国のW.BABAと日本のP.I.C.Sが手がける。キッズ向けのフルCGアニメーションに仕上がった。7月8日より毎週日曜10時半より、各話約11分、毎回2話ずつでの放送となる。

 『スペースバグ』は、遥か未来、宇宙ステーションに取り残された昆虫たちが故郷である地球を目指す冒険ストーリーである。本作のために新たにストーリーが練られたオリジナル作品と挑戦的だ。
 監督は日本の中尾浩之氏(P.I.C.S.)、と韓国のYOON Yoo-Byung氏。中尾監督は、NHKで人気を博したSF歴史アドベンチャー『タイムスクープハンター』や日本テレビ深夜ドラマ『卒業バカメンタリー』でお馴染みだ。今回は脚本も担当するので、中尾監督ならでのドキドキするストーリーが期待出来そうだ。
 またキャラクターデザインには、グリヒルを起用している。日本だけでなく、マーベルやピクサーでも活躍するキャラクター世界は、ポップなデザインが特長となっており、海外でも人気が高い。日本と韓国の才能が集結することで、『スペースバグ』は世界にも通用しそうだ。

 アニメーション制作のP.I.C.Sは、2000年に設立された映像企画会社。ミュージックビデオやスペシャル映像などを得意とする。アニメ作品ではSasanomalyのMV「共感おばけ」が、アヌシー国際アニメーション映画祭でオフィシャルコンペティションにも選ばれている。
 韓国のW.BABAは子ども向けのCGアニメーションを得意としている。2011年の創立以来、『MASK MASTER』、『Hello Carbot』などキッズ向けテレビシリーズを制作、韓国KBSで放送されている。

『スペースバグ』
http://www.spacebug.jp/

アニメーション制作: W.BABA/P.I.C.S.
企画: トムス・エンタテインメント
協力: トムス・ジーニーズ
製作: SPC/トムス・エンタテインメント/ W.BABA

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