
フランス生まれでいま最も注目されるキャラクター・アニメーションと言えば、『ミラキュラス レディバグ&シャノワール』と言っていいだろう。2015年にテレビシリーズがスタート、瞬く間に世界的な人気を獲得した。女子高生のマリネットがスーパーヒーローのレディバグになって戦う青春アクションだ。現在までに5シーズンが製作され、2023年には劇場版も公開されている。
本作のフランスの制作会社ZAG Entertainmentが、日本進出する。2025年7月に日本法人であるZAG JAPAN合同会社を設立すると発表した。同社は現在、パリのほかロンドン、米国・サンタモニカに拠点があるが、これに東京が加わる。これらのネットワークを軸にグローバル展開を加速するという。ZAG JAPANのCOOには、東映アニメーションなどで海外ビジネスの経験が豊富な風早完次氏が就任する予定だ。
日本拠点の目的は、日本でのビジネス開拓の戦略的拠点を築くことである。また日本カルチャーに根ざしたコンテンツ創出も目指す。世界のファンに向けて、日本のアニメやストーリーテリングを反映した作品を物語を創出するとしている。
日本法人設立に合わせて、ZAGの制作するアニメーション作品に日本のアーティストが参画することも決まった。ZAGはタレントエージェンシーのHIGHWAY STARとのパートナーシップを結んだ。HIGHWAY STARは、影山ヒロノブや玉置成実ら日本のアニメでお馴染みのアーティストが所属する。国境を越えた今後の活躍が期待される。