大手放送局のテレビ朝日ホールディングスは、2017年7月31日に18年3月期第1四半期の決算を発表した。音楽事業やインターネット事業の成長で売上高は増加したが、営業費用も増加したことから、全体では増収増益となっている。
第1四半期の連結売上高は747億5000万円(5.5%増)。一方で営業利益は58億4600万円、経常利益は69億7000万円、当期純利益は48億3700万円である。それぞれ29%、23.4%、11.9%の減少となる。
テレビ放送事業は売上高がほぼ前年並み。売上高は620 億4800万円(0.1%減)、営業利益は52 億1900万円と32.1%の減少となった。番組制作費の増加が利益を圧迫した。
好調だったのは音楽出版事業で、売上高35億8800万円(69.7%増)、営業利益は3億4400万円(304.9%増)だった。ケツメイシのコンサートツアーの売上が大きかった。
テレビ朝日は、新事業も積極的に展開する。なかでも注目を浴びるのが、サイバーエージェントと共同展開するAbemaTVである。同事業が業績にも影響を与えている。AbemaTV向けのコンテンツ提供もあり、その他事業に分類されるインターネット事業の売上は39億2000万円と前年同期で34.7%増の高い伸びとなった。しかし、インターネット関連費用も増加している。
インターネット事業を含むその他事業の売上高は120 億3600万円(25.4%減)。営業利益は33.2%減の3億7200万円である。