ヨーロッパ定額課金マンガアプリ「Mangas.io」 仏大手グレナと提携でラインナップ拡充

Mangas.io

 フランスを中心に定額課金で日本マンガの見放題サービスを展開するMangas.ioが、翻訳マンガ出版でフランス最大のグレナ(Glenat)と業務提携をした。フランスは北米と並ぶ日本マンガの翻訳出版の巨大市場として知られているが、グレナはその1/4のシェアを持つ最大手だ。『ONE PEACE』や『ドラゴンボール』、『AKIRA』など人気作品を多く抱える。
 今後グレナはMangas.ioに作品を提供する。第1弾として『亜人』、『宝石の国』、『寄生獣』、『シャングリラ・ フロンティア』、『BLEACH』、『ブラックキャット』がアプリで読めるようになる。
 また日本の翻訳マンガだけでなく、グレナのオリジナルタイトルも配信される。日本マンガのファンが多く集まる場所で、オリジナルタイトルの認知拡大も目指す。

 Mangas.ioは2019年にフランスで設立され、日本マンガのフランス語翻訳版を定額課金見放題で提供するプラットフォームを運営する。フランス語圏で日本マンガの定額課金見放題を初めて導入した。現在の月額利用料金は、スタンダードプランが月額6.99ユーロ(約1150円)、プレミアムプランが月額8.99ユーロ(約1500円)。
 プラットフォームの特徴のひとつが、充実したラインナップだ。当初からフランスの大手マンガ出版社が多く参加しており、そんなかにはカナ(Kana)やデルクール・トンカム(Delcourt Tonkam)、キーオン(Ki-oon)、さらにクランチロール(Crunchyroll)やアニメ配信のANDの名前もある。提携会社は26社にも及ぶ。
 マンガ配信するだけでなく、アニメ化などの二次展開の情報発信や紙出版の購入につなげるなどの総合的な施策が出版社からも支持される理由だ。

 今回のグレナの参加で、フランス語圏では市場のほとんどをカバーする存在となりそうだ。Mangas.ioは、今後も配信ラインナップの充実を目指すとしており、アジアに較べて普及の遅れているヨーロッパのデジタルマンガ・コミックの市場拡大の期待を担うことになる。

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