サイバーエージェント、米国でアニメマーケティングの戦略会社

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 ITとメディア事業の大手サイバーエージェントは、海外のアニメ事業強化を視野に米国法人CyberAgent Americaの体制を一新する。CyberAgent Americaは2008年に、インターネット関連技術の受託開発や市場調査、提携交渉などを目的に設立された。
 しかし今回は新たにCyberAgent Americaを、サイバーエージェントおよびサイバーエージェントグループが関わるアニメコンテンツのグローバルマーケティングに特化した子会社と位置づける。宣伝本部でSNSやAI領域のマネージャーを務めABEMAのマーケティング戦略などを担当してきた吉田将太がCEOとデイレクターとなる。会社の役割を大きく変えることになる。

 サイバーエージェントは、近年、とりわけ海外で成長の著しいアニメビジネスの開拓に積極的だ。動画配信の番組コンテンツとしてアニメを扱うだけでなく企画や製作出資、商品開発、さらにアニメーション制作に進出とその領域は幅広いジャンルに及ぶ。
 現在、アニメビジネスは成長分野として注目が増しており、これまでのプレイヤーだけでなく異業種からの参入も相次ぎ競争が激化している。そのなかでサイバーエージェントは得意のインターネット広告のノウハウを用いた技術やAI、3DCGなどのテクノロジーで差別化する。

 日本のアニメ企業の海外進出は番組販売や共同企画・制作からスタートすることが多いが、今回注目されるのが日本アニメのマーケティングを主要事業としていることだ。これまでのアニメ事業と異なる新たなビジネスモデルを示す。
 サイバーエージェントによれば新会社の主要な役割は、各国のプラットフォームやメディアとの戦略的パートナーシップを活用したアニメ事業のマーケティングになる。地域に合わせてコミュニケーションやプロモーションのローカライズを目指す。オンラインマーケティングだけでなく、コンベンションやイベント出展などの体験型コミュニケーションも含まれる。いわばアニメの人気を世界でより広げていく役割になる。
 現在、日本アニメが海外に広まるなかで、日本を含めたアニメのグローバルな統合的なマーケティング戦略の必要性を指摘する声が大きい。これまでは日本と海外、各地域の配給会社がそれぞれマーケティングを担当してきたが、世界同時展開が進むなかで整合性がとれず、人気拡大の機会逸失も起きている。CyberAgent Americaは、その分野に切り込むことになりそうだ。

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