サイバーエージェントがアニメスタジオ設立、BNFW出身・小川正和氏が社長就任

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 アニメ事業の積極的展開を続けるサイバーエージェントが、2025年のスタートと共にさらにアニメビジネスの領域を拡大する。サイバーエージェントは、1月10日付でアニメーション制作子会社の株式会社CA Soaを設立した。CA Soaはアニメーションの企画と制作を中心に手がけて、今年の春にはアニメーション制作会社が多く集積する東京都練馬区にオフィスを開設する予定だ。
 代表取締役社長には、長年バンダイナムコフィルムワークス(旧サンライズ)でプロデューサーを務めた小川正和氏が就任した。小川氏は『機動戦士ガンダムAGE』、『ガンダムビルドファイターズ』、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』といったロボットアニメの大型企画を得意としてきた。
 またサイバーエージェント専務執行役員の山内隆裕氏が取締役として参加する。山内隆裕氏はAbemaTVの取締役COOを務めており、新会社はサイバーエージェントの主要グループ会社との連携も期待される。

 近年、配信などを通じた世界的な普及もあり、日本アニメのビジネスが急拡大している。そうしたなか既存のアニメ分野以外から大手企業が参入するケースも増えている。サイバーエージェントも、そうしたひとつにあたる。
 2017年にCygames と共同でアニメ投資に特化しした「CA-Cygamesアニメファンド」を組成し、まず製作出資に進出した。2024年2月にはアニメ&IP事業本部を設立し、アニメ事業戦略を統括して推進する体制を整えた。AbemaTVでは多数のアニメ作品を配信し、強力なウィンドウも保有する。
 すでにオリジナル企画アニメでは『プラオレ!』、『テクノロイド』といった実績もある。2025年は1月27日に『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』を公開、CygamesPicturesと共同企画の大型オリジナル企画『アポカリプスホテル』の年内に放送開始予定だ。

 こうしたなかでアニメビジネスのコアとなるアニメーション制作にいよいよ進出する。近年はアニメ製作需要の拡大から国内有力スタジオのスケジュールを押さえ確保することは至難の技とされている。自社アニメスタジオを持つことで、アニメ事業全体がよりスムーズに進むことを目指したものだろう。
 アニメの企画から制作、完成までには長い時間がかかる。CA Soaの大きな作品が世にでるのは少し先になりそうだ。逆にサイバーエージェントそれだけ長期の視点でアニメに取り組むとも言えそうだ。

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