2021年中国劇場アニメーション興収750億円、日本アニメは134億円

中国劇場アニメーション興収

 中国の映画興行情報のエントグループの統計によれば、2021年の中国本土の映画年間興行収入は470億3835万元(約8400億円)であった。20年の203億44万元から2.3倍と急回復した。
 このうちアニメーション映画は41億7503万元(約750億円)となった。こちらも20年の27億8707万元から大きく回復し約1.5倍となった、しかし、『ナタ~魔童降臨~』が空前の大ヒットになった19年比では4割以下の水準にとどまっている。
 昨年中国で最も興行収入が大きかったアニメーション作品はCGの『白蛇2:青蛇劫起』の5億8000万元、19年に公開され日本でも昨年ヒットになった『白蛇:縁起』の続編だが、前作を大きく上回るヒットとなった。
 2位はキッズ向けの「熊出没」シリーズの最新作『狂野大陸』の5億5900万元、3位に『ナタ転生』の4億5600万元、1位から3位までを中国国産映画が占め、近年の中国作品の興行での強さも確認出来る。中国映画はアニメーション興行全体の2/3を占める。20年、21年は米国作品の公開が少なかったことも中国作品の好調を際立たせた。
 米国作品の1位は『ソウルフル・ワールド』の2億9700万元、2位は実写映像を取り混ぜた『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』の1億9700万元。3位は米中合作の『ウィッシュ・ドラゴン』だった。期待されたディズニーの『ラーヤと龍の王国』、ピクサーの『あの夏のルカ』が伸び悩んだ。

 映画全体では2021年は米国を大きく突き放し世界最大の中国市場だが、アニメーションに限ると日本円で700億円近い北米市場とほぼ同等の規模である。日本でもアニメーション興行収入は毎年500億円から800億円程度あり、21年も400億円を超えてくるとみられる。それに比べると日米との差は小さい。
 これは中国の映画興行おけるアニメーションのシェアが小さいことが理由だ。2021年でも9%以下と全体の1割を割っている。アニメーション映画の成長の余地は大きいはずだけに、現地の配給会社、国内外の映画関係者が今後はどのように観客の足を劇場に向ける方策やプロモーションを出来るかが鍵になりそうだ。

 日本のアニメーション映画は20本以上が公開され、合計で興行収入は7億4800万元(約134億円)だった。アニメーション全体の2割弱になる。
 最もヒットしたのは『STAND BY ME ドラえもん 2』の2億7700万元、『名探偵コナン 緋色の弾丸』の2億1600万元がそれに続く。3位の『HELLO WORLD』は1億3600万元と日本円で約24億円と日本での興行収入を大きく上回った。このほか日本でヒットしたスタジオジブリの『崖の上のポニョ』や、『未来のミライ』、『プロメア』なども公開されたが数字は伸び悩んだ。

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