マンガアプリ「GANMA!」運営のコミックスマートがVCなどから28億円調達

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 デジタルマンガのプラットフォーム事業を手がけるコミックスマートが、ベンチャーキャピタルなど4社を対象に第三者割当増資を実施、総額で28億円の資金調達を実施した。資金調達は「シリーズAラウンド」と呼ばれる事業成長初期段階に対するものだが、28億円とかなり大きな金額となっている。
 引き受け先はベンチャーキャピタルのWiL、DIMENSION、ブーストキャピタルに、第一生命保険も加わる。コミックスマートは、調達資金をマンガやウェブトゥーン、アニメ制作関連の事業に投資する。

 コミックマートはマンガ制作の新たな取り組みを目指して2013年に設立された。運営するマンガアプリ「GANMA!」は、現在までに累計1800万ダウンロードを実現しているデジタルマンガのプラットフォームで同社の主力事業になっている。またクリエイターの発掘にも力を入れており、「GANMA!」には自社スタジオで制作したオリジナルマンガを360作品以上掲載している。
 マンガ以外の分野での事業開発にも積極的だ。2023年2月には福岡に、ウェブトゥーンコンテンツ制作スタジオを新設し、ウェブトゥーン作品の開発を強化する。
 また2021年2月にはデジタルアニメスタジオ「Qzil.la」を設立し、アニメ分野へも進出した。今後はパートナー企業やクリエイターと協力することで、アニメ映像コンテンツの制作をするとしている。マンガやウェブトゥーン、さらにアニメの分野でヒット創出を狙う。

 現在、マンガやアニメなどコンテンツ関連分野が成長産業として注目を集めている。同時に両分野では、デジタル分野で新テクノロノジーの導入が急激に進んでいる。
 こうした環境に新興企業の参入、成長余地があるとみられる。近年のベンチャーキャピタルの積極的なコンテンツ関連企業への投資もこうしたことが背景にありそうだ。

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