プロダクションI.G「海賊王女」8月に海外先行スタート、国内放送は10月から

「海賊王女」

 米国のCATV局アダルトスイム(Adult Swim)とアニメ配信プラットフォームのクランチロール(Crunchyroll)が共同で手がけるオリジナルアニメ『海賊王女』のリリースがこのほど明らかになった。2021年8月14日21時よりCATV局アダルトスイムToonami枠にて、第1話と第2話を同時放送、プレミア特集とする。同日クランチロールでも第1話・2話の配信もスタートする。その後はテレビ放送と配信を毎週1話ずつ更新していく予定だ。
 一方、日本でのリリースは、10月となる。放送と配信を予定するが放送局や配信プラットフォームは発表されている。クランチロールは日本と中国を除く、世界の主要地域で配信サービスを提供しているため、日本でのリリースが世界より2ヵ月程度遅れることになる。

 『海賊王女』は、プロダクションI.Gがアニメーション制作する新作アニメシリーズだ。原作を中澤一登とプロダクション I.Gが開発するオリジナル作品となっている。監督も『B:The Beginning』などで活躍する中澤一登が務める。
 物語の舞台は18世紀の大西洋、閉ざされた島から脱出する天外孤独の少女フェナが戦国時代が終わった日本から海外にでた者たちと共に<エデン>の謎を解くべき冒険に乗り出す。音楽に梶浦由記を起用するのも関心を集めそうだ。

 作品は当初より、アダルトスイムとクランチロールによるオリジナルアニメの目玉作品として発表されてきた。各種情報を海外先行するなど、海外主導の日本アニメとなる。
配信プラットフォームのオリジナルアニメでは、Netflixの積極的な取り組みが注目されている。  
 一方でこの7月にはDisney+が日本のアニメスタジオによるオムニバス『スター・ウォーズ:ビジョンズ』の製作発表をするなど、日本アニメの取り込みは他の配信プラットフォームにも広がる気配だ。プラットフォーム同士の競争もが激化するなかで、アダルトスイムとクランチロールがどのような結果を残せるかは、今後のアニメ業界の動向を占うものになりそうだ。

『海賊王女』(『Fena:Pirate Princess』)
原作: 中澤一登×Production I.G
監督: 中澤一登
脚本: 窪山阿佐子
音楽: 梶浦由記
音楽制作: FlyingDog
アニメーション制作: Production I.G

Adult Swim https://www.adultswim.com/
Crunchyroll https://www.crunchyroll.com/

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