エイベックス第2Q、アニメ・映像事業は増収赤字 パッケージ縮小続く

ファイナンス決算

 音楽・映像大手のエイベックスは、2023年11月9日に2024年3月期第2四半期の決算を発表した。音楽事業のライブの復調で連結売上高は前年比19%増の643億5500万円と伸びたが、IP投資を増やしていることもあり利益面では減少になった。
 営業利益は21億6700万円(40.1%減)、経常利益21億8600万円(42%減)、当期純利益24億5800万円(23.4%減)である。

 アニメ・映像事業も売上高は72億300万円(9.4%増)と伸びたが、5400万円ではあるが営業損失に転じた。(前年同期は2億5400万円の黒字)
 映画作品の配給収入やイベントなどの伸びが売上の増加につながったが、販管費も増加しており売上総利益率が低下している。
 また映像や音楽のパッケージ売上高の下落基調が続いている。第2四半期までのパッケージ売上高は11億6100万円と、前年同期比で21.4%減となった。一方で権利収入などから構成されるノンパッケージは売上高60億4100万円と伸びが高く、持続的に成長している。この結果、全体に占めるパッケージ比率は、16%まで下がった。
 こうしたなかでエイベックスはIPを軸としたビジネス強化を進めている。2023年10月より放送と配信がスタートした『Paradox Live THE ANIMATION』では、原作を自ら保有する。そのうえでリアルライブイベントなど関連ビジネスを展開する。同じく23年10月からは『MFゴースト』がスタート、2023年4月シーズンの『天国大魔境』、『僕の心のヤバイやつ』も人気としている。

 海外イベント戦略でも、アニメに関連した取り組みが進んでいる。前年に大きな成功を収めたサウジアラビアでのアニメイベント「アニメビレッジ」を今期も受託した。
 さらに同国で現地子会社を設立、より本格的に中東でのエンタテイメントビジネスの構築を目指す。米国子会社も含めて、海外展開はエイベックスの重要戦略のひとつである。

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